オヤジの仕事。
一昨日、息子が「お父さん、今日、父の日のプレゼント作ったからね!」と得意げに幼稚園から
帰ってきました。とてもうれしかったのですが、母の日のときは幼稚園で作ったプレゼントを、当日
まで厳重に隠していたのに何で?と私的には腑に落ちない感じで・・・。(しかも、当日お母さんに
渡す時も、他の誰にも見せちゃいけないとがんばっていたほど。「内緒にしておきなさい」と言われ
た先生の言葉を少し勘違いしていたんでしょうけど・・・。)聞いてみると「お父さんはいいんだよ」と
良くわからない即答。少しすっきりしないまま来週、父親参観に行ってきます・・・。
そんな息子とのやりとりがあって、ふと考えたのが、子供から見たオヤジの仕事について。
私は子供のころ、オヤジがどんな仕事をしているのか全然知らなかったですし、興味もなかったな
あと。毎日、朝出かけていって、夜帰ってくる(たまにお酒を飲んで帰ってこない・・)というのが、
ただ当り前の日常だっただけで、何も感じていなかったなあと。それはそれで、何の問題もなかっ
たのですけど。今となっては・・ですが、オヤジのやった仕事を、友達に自慢してみたかったなと思
ったりして。
私は、比較的分かりやすい仕事をしているので、子供たちには「オヤジの仕事」が理解しやすいの
でしょうが、いつも見えてしまっている分、シビアな面も。模型を作って、子供たちに見せると、「前
のといっしょじゃん!」なんて言われたり・・・子供は血も涙もないです。自慢される「オヤジの仕事」
へ道のりは険しそうですが、がんばります・・・。
本日の音楽:The Wallflowers [Breach] 02 Hand Me Down
ボブ・ディランの息子、ジェイコブ・ディランのバンド。カッコいいオヤジを見て、憧れていたんでしょう
か・・・。親父がボブ・ディランでなくとも、いい曲やってます。
はじめての。
突然ですが、はじめて買った・・・・・はなんですか?
私の
はじめて買った邦楽CD、TM Network[CAROL]・小比類巻かほる[SO REAL]、洋楽CDでは
BON・JOVI[NEW JERSEY](中学生ごろ、ちょうどCDプレイヤーが出始めたころでした・・・)。
はじめて買ったジーンズ、スーパーで買ったケミカルウォッシュ(笑)。
はじめて買ったメガネ、黒ぶち(アラレちゃんのような)。どこのモデルだったんでしょう・・・(笑)。
はじめて買った車、スバルのインプレッサ(1500cc)。
はじめて買った時計、多分セイコー(モデルは忘れました・・・)。
などなど。
初めに買ったものは、ちょっと恥ずかしいもの、今の趣味と全然違うもの、多いですよね(良い思い
出でもありますが)。でも、これらは、金額の大小はあるにしても、買ってはじめて、奥深さを知った
り、調べてみたり、何回か買い換えるうちに、自分に合ったものが選べるようになったりと、修正が
きくのがまだマシなところです。私も、これからまだまだ修正したいですし(モノが欲しいだけ・・?)。
でも、「建築」はそうはいきません。一発勝負なうえ、長期間付き合わなくてはなりません。しかも、
押入れに隠しておけるような小さなものでないので、お隣や街並や地球にも、似合ったものである
必要もありますし。
そんなプレッシャーのかかる「はじめて買う家」。楽しんで買って、後々も、ずっと好きでいられるもの
になったらいいですね。私も、そのお手伝いができたら幸せです。
私の、はじめて買った家。自社製「イワタノイエ」。自分が年老いた時、子供が巣立つとき、この家を
どう思うのでしょうか。(笑)が付かないといいんですが・・・・・。
本日の音楽:MY MORNING JACKET [ Z ] 04 What A Wonderful Man
小比類巻から、こういうロックに行き着くんでしょうか・・・。聞きやすくてBGMにもいいので、是非。
400円で。
昨日、小林多喜二の「蟹工船」(新潮文庫)を買ってしまいました・・・・・。
先週、めざましテレビで蟹工船ブームと言って取り上げていたんですよね。その時は、音声だけ
聞いていて映像を見ていなかったのですが・・・・・・。昨日、本屋さんに行ったら、本当に、大量
に平積みされていました。教科書に載っていたような文学小説がブームってちょっとびっくりです。
でも、買ってしまった理由は別のところにあって。装丁がとてもカッコいいんです(もしテレビで映
像を見ていたらその日のうちに買いに行っていたかもしれません)。しかも図版は初版本のときの
ものとのこと(ブックカバーの裏に表記されています)。蟹工船のロゴや色合いは現代のものでは
ないかと思うのですが(あくまで想像です)、とにかく一目惚れしてしまいました。値段も400円で
すし(笑)。(いろいろ言ってもブームに乗ったミーハーな人間には違いないですね・・・・・。)
本の内容もそうですが、装丁も、50年以上経った今でも、古くない・カッコいい、なんてすごいです。
ただ、この「蟹工船」、しばらくは部屋のインテリアとしての役目だけになりそうな予感が・・・・・。
本日の音楽:Underworld[Beaucoup Fish] 03 Jumbo
このCD、新婚旅行でパリに行ったときルーブルの地下街にあるCDショップで買ったんです。日本
で普通に買えるのに何故わざわざパリで?謎です。発売直後ではあったんですが・・・・・・。
こういう音楽は50年後もカッコいいと感じるのでしょうか?少なくとも10年近く経った今は、まだ大
丈夫・・・のはず。
パセリ。
模型制作。設計の流れの中で大切な作業ではありますが、単純に大好きな作業でもあります。
好きなので、スタディ(検討用)模型なのに、ついつい飾っておくことを考えて、奇麗に作る欲望
を抑えきれなくなってしまったり・・・なんてことも。どうしても、建築模型でありながら、モノ として
完成品にしたくなってしまうんです。ですから理想は、その建物の造形(特徴)で、アクセサリー
やオブジェなど、いろいろな小物を作っても、大丈夫なデザインを!なんですが・・・・・・。(もちろ
ん気持ちのよい空間ができた上での話です)
すみません。本題は建築模型についてです。
建築模型は、かなり特殊(特に設計事務所のつくる模型)。鉄道模型や役所などに飾ってある
観光名所模型のような、リアル模型と全然違うんです。
建物のコンセプトや理想とする形を、わかりやすく、純粋に表現するのが建築模型。
ただ、そこには弊害もあって、初期のラフ模型はカッコよかったのに、実際、地球上に立ちあがっ
たら「ウッ・・・」なんてことも。でも初期段階でカッコ悪かったら話になりませんし、初期の純度の
高いカタチを最後までキープできるかがウデの見せどころ。
建築模型は実物よりもデフォルメされたものなのに、その建物の性格が、リアル模型よりはっき
り見えるものでなければならないんです。馬鹿正直に作ればいいというものではないので、つく
り手のセンスが要求されます。建物の特徴やプレゼンの内容により、模型のスケールや使用材
料をいろいろ工夫(楽しんで?)してみたり・・・・・作り手の個性もでますよね。
宮本佳明さんの「ケンチク模型。宮本流」という本のはじめに、学生のころ設計課題の模型に
パセリをおいて(植栽表現)ダサかった・・・と書かれています(笑)。有名建築家でも恥ずかしい
失敗の先に、現在のカッコいい模型(個性)があるみたいです・・・・。
渡辺隆建築設計事務所では、喜んでいただける案とともに、喜んでいただける模型をお届けし
ます!(パセリはのっていませんのでご安心ください。)
本日の音楽:VAN HALEN[5150] 02 Can't This Be Love
80年代のロックはみんなこんな感じでした。シンセが入ったハードロック。エドワード・ヴァン・
ヘイレン、ライトハンド奏法・・・・。20年前?こういう音は古さを感じてしまいますが、当時の
ことが鮮明に蘇る音でもあります。
ミニチュア?
何日か前のブログに、田島照久さんの写真集のことを書きました。紹介した写真集は、小さな
模型を、いかに本物ののような巨大感、質感で見せるかということにこだわったものでした。
本城直季さんの「スモールプラネット」はその逆で、実在の風景を、ミニチュア模型のように表現
した写真集です。本城さんは、人が先入観(今までの知識や経験)でモノを見ているとすれば、
模型のような実在風景を写真集で見たら、逆に肉眼で見る風景が模型だと錯覚してしまうかも
しれない、そうなったら面白い、というようなことを、この写真集の最後に書かれています。
実物大のビルも1/100のビル模型も人の手で作り出されたモノですから、根本は同じモノかもし
れないですし・・・。いろいろ考えさせられてしまう(術中にハマってます)脳ミソに刺激のある写
真集です。
何か、わけのわからないことを書いてしまっていますが、私がこの写真集を買ったのは、最初
単純に、奇麗・かわいい・面白い、と感じたから。作者もコンセプトを語りつつも、純粋に、奇麗・
かわいい・面白い、をねらっているはず(そうであってほしいです(笑))。
コンセプトを知らずとも好きと感じ、コンセプトを聞いても嫌いにならないもの・・・・・理想です。
本日の音楽:Gorillaz[DEMON DAYS] 06 Feel Good Inc.
架空の4人組バンド。実在のデーモン(ブラー)がやってます・・・・。