計ってみよ。
私が在籍していた竹下一級建築士事務所の竹下社長は、とにかく現場に来る人でした。
現場事務所で図面チェックや打ち合わせをしていると、予告なしで来て現場を見ているんです。
現場監督さんも私たち所員も社長を見つけると、あわててヘルメットと図面を持って現場へ。そこ
では所員や監督さんにいろいろなツッコミが入るんですが、よく言われたのは「まがって取り付け
ていないか?計ってみよ」(みよ・・は「みよう」ではなく「みなさい」の意味)。実際計ってみると・・
許容範囲内ではあるものの、まがっていることも・・・・。「ほらみろ。そんなことも気づかんかった
のか!」とのお叱り。
そんな風に指摘すれば、なんだって当たるよ・・・・なんて思うこともあったのですが、常に疑って
(施工者さんを信用していないという意味ではありません)見ているのと、そうでないのとでは、チェ
ックの精度が全然違ってくるんです。極端な話ですが、きっとまっすぐだよね・・・と見ていれば、ま
っすぐでないものも、ますっぐに見えてしまって、チェックから漏れてしまう可能性もありますから。
そんなことを教えていただいたと理解しているんですが・・・(社長、間違っていたらごめんなさい)。
案を練るとき、図面を描くとき、材料を選ぶとき、現場をチェックするときなど、あらゆるケースで現
状を疑ってみることで、新しいモノ、より精度の良いモノができていくんだと思います。
ヒネクレ者で行こう!ではなく、いつでも先入観のないまっさらな気持ちでいこう!です。いたって
素直な人間ですので誤解しないでくださいね(笑)。
本日の音楽:Live [The Distance To Here] 04 Run To The Water
入社2・3年めの頃よく聞いてました。以前も書きましたが、大好きなロックバンドの一つ。日本で
もっと売れたらいいんですけど。