名刺を頂いたこと。
「竹下一級建築士事務所」は地方の組織事務所です。所員も20人くらい、事務所の歴史も70年
以上。地元に根付いた活動をしていて、公共建築の設計も多く、東京のアトリエ事務所とは、違う
点が多いです。業務内容も多種多様。コンペ・基本設計・から、実施設計・積算・現場監理まで。
これをすべて体験して覚えていけるのが、アトリエにも大手設計事務所にもない良いところだったと
思っています(人数規模的にある程度大きな物件を受けられる上に、大手設計事務所程の組織で
ないので、あまり分業されていません)。
「竹下一級建築士事務所」でのオープンデスクは、私も所員でしたので、受け入れ側からの話にも
なってしまうのですが・・・・
まず事務所を訪ねてくる経緯から違います。アトリエ事務所などは、雑誌を見たりして来ますが、
露出の少ない地方組織事務所の場合、知人などの紹介で来ることが多いです(私もそうでした)。
オープンデスクでの体験は、所員の数が足りているので、即戦力的なものではなく、社会勉強的
な意味合いが強いかもしれません(これが本当のオープンデスク?)。また、所員全員と接する訳
ではないので、誰に担当してもらうかでも、体験内容が変わってくるかもしれません。
(※あくまで私が在籍時の話ですので、興味のある方は問い合わせてみてくださいね。)
でも、何か手伝った物件が、現実のものとして将来、出来上がるという面ではどの事務所へ行っ
ても同じはず。大学ではできない、いい経験ができると思いますし、よい出会いもあるかもしれま
せん。
私はオープンデスク最後の日に事務所の飲み会に参加させてもらい、別れ際に所員の方から、
「何か相談があったら、いつでも連絡して」と、自宅の電話番号をメモした名刺を頂いたことが、と
ても心強く、嬉しかったのを覚えています。
(大学生の頃は、社会人の方に名刺を頂くだけでもオトナになった気分で嬉しかったですし(笑))
それが縁にもなって、私は、その後10年以上も竹下事務所にお世話になることに・・・。
そういえばオープンデスクの勢いのままに、事務所の研修旅行(バルセロナ)に参加してしまった
学生さんもいましたよ(もちろん実費ですが)。本人のヤル気や姿勢次第で、いろいろ広がってい
きますよね。
本日の音楽:Michael W Smith [ Change Your World ] 03 I Will Be Here For You
元々はアメリカのクリスチャンシンガー。このアルバムはポップスになるんでしょうか。I Will Be
Here For You は槇原敬之さんもカバーしている名曲です。これも大学生の頃、出会った曲。この
ころのほうが、音楽を聴くことに関しては、今より「雑食」だったかも知れません。
バケツに氷水。
「白川直行アトリエ」は当時(13年前になりますね・・・)市ヶ谷にありました(現在は北九州市に
移転されているようです)。
白川さんの所に行こうと思ったのは、当時の建築文化(雑誌)の表紙に白川さんが設計された
「サンアクアTOTO(障害のある方が働くことのできる施設)」が載っていて、とても気に入っていた
から。シンプルなんですが色使いも独特で、外観のガラスブロックで描かれた「TOTOTOTOT・・」
もお茶目。ユニバーサルデザインも素晴らしくて、手すり・洗面台・トイレブース・など機能的であり
ながらもきめ細かくオリジナルでデザインされていました。
建物全体のデザインからもデイテールからも、建築物でありながらプロダクトデザインの匂いがして
とても私好み。是非アトリエを覗いてみたいなと。
私は先輩のマンションに居候して、約1ヵ月間通いました。
おしゃれなアトリエスペースを想像して伺ったので初日はちょっとびっくり。古いマンションの1室が
アトリエになっていたのですが、エアコンがないんです(もしかしたら、あっても使っていなかっただ
けかもしれませんが・・・)。まず朝やることは氷水を机の周辺に置くこと。慣れないうちは苦痛だっ
たのですが、しばらくすると、むしろ体調が良くなってきて・・・新陳代謝が・・・(笑)。
あとはひたすら模型づくり。傾斜地に建つ集合住宅(三期目)をお手伝いしました。やっぱり、実際
建つ建物の模型を作る嬉しさは、大学の設計課題とは全然違いますよね。
おまけで、クライアントの方との夕食会に連れて行っていただいたり、スタジオでの模型写真撮影
について行ったり・・・ということも、いい思い出です。そこでお話ししたり、見たりしたこと、すべてが
新鮮でした。普段食べられない様なおいしい料理も食べられましたし(笑)。
東京で暮らすことも、初めてなので、それだけで興奮もしてましたが(笑)。
少人数のアトリエ事務所でのオープンデスクは、所長との距離が近かったり、即実際の業務に係る
ことができたりするのがいいところですよね。充実感があります。
本日の音楽:ENIGMA [ The Cross Of Changes ] 03 Return To Innocence
アトリエのラジカセで自分の持ってきたカセットテープ(笑)を勝手に聴いてました(笑)。その中に
Return To Innocenceも入れていました。涼しげで心が落ち着く曲です。
オープンデスクの思い出。
夏休みもあと一週間ですね。大学生はあと1ヵ月くらいあるんでしたっけ?
私の大学4年の夏休みは、前半に静岡県浜松市の「竹下一級建築士事務所」、後半に東京の
「白川直行アトリエ」とオープンデスク三昧でした。就職活動もせずにのんきなもんですが、それ
までケンチクに真正面から向き合っていなかった私にとっては、初めての設計事務所。
たくさんの貴重な経験させて頂きました。
地元の組織事務所、東京のアトリエ事務所、両極を体験したのも勉強になりまし、オープンデス
クってアルバイトではないので(報酬もない場合が多いですよね)やる気のある学生仲間が集ま
っていて刺激にもなりました。
そんな体験を、思い出しながら、少し書いてみようかと思います。
本日の音楽:Wet Wet Wet [ Picture This ] 12 Love Is All Around
イギリスのバンドです。ロックというよりポップスですかね。歌い上げる系?で少々くどいですが、
良いメロディーと確かな歌唱力。Love Is All Around は映画「フォーウエディング」の主題歌で
ヨーロッパではすごく売れていたみたいです。ちょうど私が大学4年生の頃。
集まれば龍。
昨日はオリンピックの男子400Mリレーで銅メダル。トラック競技で初の快挙だそうで。感動して
ちょっと泣きましたよ。「バトンをつなぐ」競技って感動も増しますね。団結力と、つなぐテクニック・
・・日本人むき。いつか短距離でメダルを取るとしたら、これだったんでしょう。
以前仕事で、中国人に言われたことがあります。
「中国人は個人は龍だけど、集まるとダメ。日本人は個人はダメだけど、集まると龍だよね」と。
本人は、団結力のない中国の仕事っぷりを言いたかった(自虐的に)のですが、日本人の私的に
も、ほめられているような、けなされているような・・・その時は、微妙で笑えなかったですよ。でも
リレーのメダルは正にこれ。「それでいいんだ日本人」と胸を張って言いたいですね(笑)。
それにしても、リレーメンバーの高平(24歳)さん、最年長の朝原さんのことを「お父さん」と呼んで
るらしいじゃないですか。朝原さん、1972年生まれの36歳なんですけど。私より一つ上なだけな
んですけど。まぁ実際、お父さんですけど・・・。
本日の音楽:U2 [ All That You Cant Leave Behind ] 04 Walk On
前3作と比べると急に素直になったような、ポップでロックなアルバムになっています。いいメロディ
ー多いです。
第100回。
今日やっと、渡辺隆建築設計事務所のブログが100回目を迎えました。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます。
お仕事など、お付き合いくださっているみなさん、ありがとうございます。
毎朝、更新の「朝礼ブログ」を公約に、ヨロヨロしながら何とかやってまいりました。
・毎日は今のところ○。
・毎朝は×。
・内容は・・・30点くらい?
今後は公約を守って、内容を濃く、支持率を上げられるように頑張ります(笑)。
このブログ、事務所が存続していく限り、なにかしら書き続けていこうと思っています。そういう意味
では、まだ何千分の一。スタートラインから出ていないようなものですが、まずは100回が200回
300回と続いていくように、近い未来を見ながら進んでいきたいです。
これからも、よろしくお願いします。
また、ご意見、お問い合わせ、ご相談等ありましたら、お手数ですが、渡辺までメールにてお願い
します。建築のことでなくても結構です。音楽話とか・・・。
本日の音楽:KILLERS [ HOT FUSS ] 05 All These Things That I've Done
アメリカのバンドですがイギリスで先に売れたみたいです。2004年のアルバムですが、今ナイキの
CMで流れてますね。「♪アイム ノット ア ソルジャー・・・」連呼してます。