渡辺隆建築設計事務所

中国 ケンチク。 - BLOG

08.02.2008

中国 ケンチク。

北京オリンピックまであと6日ですね。

建築ノート2008No.5」も北京特集です(以前取り上げた「a+u」もそうでしたね)。巻頭で取り上
げられているのはOMAの「CCTV&TVCC」。続いてH&deMの「鳥の巣」、その他オリンピック
施設。それから中国で活躍する日本人建築家、山本理顕さんの話や、中国人建築家の紹介。
私も中国(重慶)で建設現場を経験しているだけに、それぞれに語られている中国独特のプロセ
スや考え方がとてもリアルに伝わってきました。

中国でしか実現できないであろう、規模とカタチの建築。サスティナビリティーはどうなの???と
批判するのは簡単ですが、中国の熱気の中で挑戦的なケンチクをつくる魅力や価値は十分あると
思います。建築ってある部分では、そうやって発展していくものだと思いますし。

確かに中国の一般的な現代建物は、見かけ倒しでハリボテデザインがほとんどです(社長やオー
ナーさんは、みんな皆さん競って豪華に見せたがりますよね(笑)。とりあえずカーテンウォールと
かライトアップとか(ライトアップについては行政からの指導もあります)・・・内装デザイン会社の
提案も、「あなたの会社ならばこれくらいやらないと恥ずかしいですよ!」というような派手さ・・・。
ちなみに、中国では、建築設計・内装設計・工事監理・施工それぞれ全てが別会社。お施主さん
は大変です。しかも皆さんとてもドライでお金にシビアです・・・。日本のように「良かれと思ってや
りました」ということはほとんどありません(他人の責任をかぶることもないです)。施工についても
日本的慎重さには欠ける印象。あまり言えませんが、行政の検査や書類もちょっと不透明といい
ますか・・・いろいろあります。

とは言え、中国の建築事情に魅力があるのは事実。世界の有名建築家や若手建築家が中国に
魅力を感じ、中国の勢いや考え方とうまく融合できれば、スゴイケンチクがこれからも、どんどん出
来ていくのではないでしょうか。

法改正で設計の自由がなくなりつつある日本より中国に行くべき?

中国の建築に対する考え方は日本とは全然違うのでそれなりに苦労はありますが、それも日本人
ならではの見方でありストレス。飛び込んでしまえばきっと何とかなるでしょう。

本日の音楽:3 DOORS DOWN [ 3 DOORS DOWN ] 01 Train
シンプルでストレートなアメリカンロックバンドの新作。レディオヘッドなどを聴いていると、時々スカッ
とするロックを聴きたくなります(口直し?)。中国では日本の新しい曲やドラマをインターネットで、
どんどんダウンロード???しているみたいでした。若い人たち日本のこと本当によく知ってます。

pagetop