ガテンがいく建築。
日経アーキテクチャの特別版「美しい屋根2008」に興味深く、対照的な記事が2つ。
伊東豊雄さんの文章「意識しなくなった屋根という概念」と、内藤廣さんのロングインタビュー「屋根
を語る」。
どちらも屋根についてのお話なのですが、伊東さんは屋根・壁・床を意識しない建築づくり(自然界
の秩序を建築で具現化する)への挑戦を語り、内藤さんは建物に「長い時間」を与える(耐久性の
ある)気候や風土にマッチした勾配屋根による建築を語っています。
内藤さんは、人間が「こうしたい、ああしたい」といった欲の度合いが少ないほど美しい建築になる
ともおっしゃっています(デザインの割合は1割とも・・・)。
両氏のお話は、作風の違いがよく表れているものですよね(どちらも屋根についてとは言っても、
与えられたテーマが多少違いますので、比べられない部分はありますが・・・)。
何が正しいかではなく、考えたこと、表現したことに1本筋が通っているかどうか。
目指すは、破たんがなくて、どんな角度から見てもガテンがいく建築であります。
本日の音楽:くるり [ Philharmonic Or Die ] 10 アナーキー・イン・ザ・ムジーク
2回目の登場。オーケストラと共演したライブの模様を収録したCDです。最初はオーケストラと共
演って???だったのですが(今まで、ロックやポップスをオーケストラでアレンジし直したもので、
あまり良かったイメージがなくて・・)聴いてビックリ。私の生涯の名盤となりました。
最高にカッコイイです。ガテンがいきました(笑)!9から10の流れが最高です。ノリノリです。