自分が一番偉いのだ。
「TOTO通信」秋号(美容室の特集です)の巻頭エッセイ。
理髪師と美容師=土木技師と建築家=職人と芸術家・・・というようなお話。
・前者は男性が多く、後者は女性の進出(最近、建築学科の学生も女性が多い)がめざましい。
・前者は黙々と技術を磨き、後者は少々はったりをかましつつ自分の商品価値を上げようとする。
私はそんな風に、土木と建築の関係を、他業種に置き換えて考えたことがなかったのですが、
なるほど・・・お上手!面白い視点ですよね。
また、昔、こう言った土木の先生がいるらしいです。
「建築家のシゴトは女性の化粧と一緒で、表面をこぎれいにしているだけ」
(現在ならセクハラ発言?)建築の人間としては少々気分が悪い(お化粧によって内面も磨かれる
でしょうし、内面が美しくなければ化粧だって映えませんよね!)ですが、ある意味あたってる・・。
でも、ここでの問題は、どちらが男らしいか、どちらが立派な仕事か、ではなく、お互いを認め合っ
ての融合ができないことでしょう。内藤廣さんの「建土築木」です。そういう部分では理容・美容業
界のほうが進んでいるような。最近、美容室のような散髪屋さんもありますし。
土木や建築など工作物を作る人種は、どうしても自分が一番エライ(高尚なシゴトをしている)と思
ってしまう習性があるように思います・・・。
本日の音楽:The La's [ The La's ] 05 There She Goes
このアルバム1枚しか出していないラーズ。でも何度も限定版などで再発されている超有名アルバ
ム。90年代のUKミュージックの盛り上がりは、このアルバムから始まったんだと思います。