渡辺隆建築設計事務所

BLOG

01.16.2009

セリフのない映画。

正月、子供たちにせがまれてピクサー映画「ウォーリー」を見に行きました。

子供向け映画だと思って期待していなかったのですが、なかなかイイ映画でした。

人類が宇宙に移住してゴミまみれの29世紀の世界。一人で黙々とゴミ処理を続ける(700年も)ウォーリー・・・。

埃っぽい都市、ゴミを固めたブロックで作られたビル(ウォーリー作)群のなかでの、ウォーリーとゴキブリ君?、途中、植物探査のため地球にやってくる新型ロボット「イヴ」、この三者のやり取りがとてもイイ。

何せ、この映画・・・

始まって1時間近くまともなセリフなしでストーリーが進んでいくんです(三者ともほとんどしゃべれません(笑))。当然、表情もナシ。

言ったセリフといえば「ウ・・・ォ・・・リ・・ィ・・・」くらい(笑)。でもテンポがよくて、ユーモアがあって全然退屈しなかったです。ちゃんとロボットの感情も伝わってくるし、かなり高度に作り込まれた印象(でも、ここまではあまり子供向きでないような・・・どちらかと言えばシブい映画(笑))。

その後、

ウォーリーとイヴは地球を離れ、人間の住んでいる宇宙船に行くのですが、そこからは結構ありきたりのハラハラドキドキ冒険ストーリで少々残念(子供にはわかりやすくて楽しかったかも)。

そんな訳?で、大人も子供も楽しめる(笑)正月映画でイイ家族サービスができました。

DVDがレンタルされたら前半だけでも観てみてください。。。。

そうそう・・・・ウォーリーは太陽エネルギーで動いてるようで、毎朝、太陽光を浴びて起動します。その起動音がMacの起動音なんですよ(ジャンってやつです)。細かくて嬉しい演出でした。

本日の音楽:Counting Crows [ Saturday Nights & Sunday Mornings ] 01 1492
昨年発売された最新作。いつも変わらず良質な音楽を届けてくれます。前後半の2部に分かれていて聴きごたえ十分のアルバムです。

01.15.2009

タイガー&ドラゴン。

今更ですけど、TSUTAYAでレンタルした「タイガー&ドラゴン」(2005年 TBS)にハマってます。

主演は長瀬智也さん&岡田准一さん(脚本は宮藤官九郎さん)。その他の出演者も西田敏行さん伊東美咲さん蒼井優さん阿部サダヲさんなど、とても魅力的。

落語に魅せられて弟子入りしたヤクザ(長瀬)と、落語の才能があるのに落語を捨てて、売れないブティックを経営している落語家の息子(岡田)を中心に起こる泣き笑いの人間ドラマ。

1話ごとに落語の演目が決まっていて(「饅頭怖い」とか)それとリンクした人間ドラマが展開されていきます。落語の世界と現実(ドラマの中の)とが、ごちゃまぜになりながらすすんで最後にほろりとさせるようなキレイな落ちが毎回用意されている・・・楽しいです。

やっぱり昔から語り継がれている話の面白さが凄いんですかね(NHKの朝ドラ「ちりとてちん」もかなり面白かったですし(落語とリンクして話が展開していくところはかなり似ている))。

とにかく、

出演者、脚本家、主題歌(クレイジーケンバンド)、DVDパッケージのアートワーク・・隅々まで完璧に統一されたコダワリのドラマです。まだ観ていない方は是非(観ていなかったのは私だけ?)。

本日の音楽:John Frusciante [ Empyrean ] 03 Unreachable
レッチリのギタリストのソロアルバム。アーティストの自己満足系、マニアックで地味目な作品です。で、そんな作品はやっぱり暗め(笑)。私的にはかなり良かったです。

このCD、SHM-CD(高音質らしい・・)なんですが(初体験でした)あまりよくわかりませんでした。やっぱり再生する側もそれなりのモノ(聴く人間も含めて)でないとダメですね。

01.14.2009

やっぱりMEDIA SKIN。

昨日、auショップに行って、現在使っているケータイMEDIA SKINのリペアをお願いしてきました。

一応、週末に電気屋さんで、各社の機種をながめた上での決断なんですが、やはり魅かれたのはiPhoneのみ。

インターフェイスを含めたゼロからのデザインが本当に魅力的ですよね。何度見て手にとってみても、他の機種とはケタ違いの「濃さ」。デザインのカタマリです。

ですからiPhoneを所有することは、歴史上の重要なポイントに立ち会うような、とても価値のあることだと思うんです(大袈裟?)。

でも、一歩踏み出せず、MEDIA SKINを使い続けることを選択してしまったのは、MEDIA SKINから感じる、日本的な奥ゆかしさ?や「電話機」に対するノスタルジー?。生粋の日本人である私は、アメリカンなiPhoneに多少拒否反応があるのかも(笑)。

何にしても、今は綺麗になって戻ってくるMEDIA SKINを楽しみに待っているのであります。

それにしても現在の日本のケータイ、いいデザインがない。それどころかiPhoneモドキな機種もあったりして・・・寂しいかぎりです。

本日の音楽:Depeche Mode [ Ultra ] 04 It's No Good 
30年近くの歴史があるUKバンドです。これは、やたらと暗いアルバムなんですが、私は基本的にロックでもテクノでもどちらかと言えば暗い方が好き(笑)。よってかなりハマりました。特にこの曲は暗くてカッコイイんです(笑)。

01.13.2009

ブルータス大学。

BRUTUS 2月1日号の特集「ブルータス大学開講」が面白いです。

内容は、現在大学の教壇に立っていて、普段からブルータスとかかわりのあるデザイナーや建築家、文化人などの皆さんが受け持つ大学の講座を取材したもの。

いとうせいこうさんや深澤直人さん、西沢立衛さんなど、そうそうたる顔ぶれです。それにしても、なんだか今の大学って華やかなんですね。私の出身校である金沢工業大学でも昨年、ユーミンによる公開講座があったらしいですし。

とにかく、

第一線で活躍する方々の授業を、社会人の私たちが聴講するチャンスは、ほとんどないでしょうからとても貴重な特集だと思います(特に、深澤さんの学生に対してデザインを説く授業が興味深いですよ)。

永久保存しておきたい一冊ですね。

本日の音楽:Live [ V ] 09 Flow
私がイチオシのバンド、Liveの2001年の作品です。この曲には私がよく聴いているカウンティングクロウズのボーカルがコーラスで参加しています。両者のバンドの雰囲気は違うのですが、何か共通するものがあるのか、私も両バンドとも大好きなので、歌詞カードを見て、なんだか嬉しくなってしまった一枚です。

01.12.2009

ラジカセにお世話になっていた時代。

昔のロボットが頭の中をぐるぐる走り回っている今日この頃。

昨年のブログでも何度か書いた事が蘇ってきています。

それは、昔のほうが、良いデザイン、新鮮なデザインが多かったように感じてしまう自分がいるということ。

アニメにしても、映画にしても音楽にしても、私が子供のころ感じていたものは(20年位前?)は技術的に制約のある中、いろいろな工夫を重ねて制作されていて(もう少しさかのぼれば、録音・再生・動画というだけでも感動!の時代があったわけで)、私たち受け取る側もTVから流れる曲をコレクションするために、ラジカセ(死語?)をTVに近づけて(物音に気を付けて)録音したり(やりませんでした?)、手書きで一生懸命インデックスに曲名を書いたり、苦労して作品に向き合っていたように思います。

やっぱり、時間がかかればかかるほど、手数がかかればかかるほど、人の心を動かすものになると思いますし、それでも実現不可能なことがあればあるほど、そこに夢やロマンがあるように思います。

そういう意味で、感動スイッチが至る所にあったんですよね(些細なことで感動してました!)。

今は、

動画も音楽も、ネットで自由に手に入るし、もし自分で作ろうと思えば、表面上はきれいに真似る事が出来てしまう時代。愛着も減っているし、本物も減っているのかなと(建築もそうかも)。

伊東豊雄さんも、「にほんの建築家 伊東豊雄・観察記」の中で「アイディアもないのに見かけだけ美しくしようとする」と学生に怒っておられました・・・。

いろいろな意味で感動スイッチが以前より見つけにくい時代かも。

で、いろいろ考えているうちに、今の作り手は私たち世代になりつつあるのであって、今感じていることは、作り手である私たちに降りかかっている問題なんだと、今頃気付いてしまい、唖然(笑)。

本日の音楽:DAVE MATTHEWS BAND [ STAND UP ] 05 American Baby 
そろそろ聴きたいデイヴマシューズバンドの新作。こちらは最新盤(2005)です。演奏も歌も曲も完璧なアメリカンバンドです。最近は浜松のCDショップにほとんど置いていないのが、さびしいところですが・・・。

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