ラジカセにお世話になっていた時代。
昔のロボットが頭の中をぐるぐる走り回っている今日この頃。
昨年のブログでも何度か書いた事が蘇ってきています。
それは、昔のほうが、良いデザイン、新鮮なデザインが多かったように感じてしまう自分がいるということ。
アニメにしても、映画にしても音楽にしても、私が子供のころ感じていたものは(20年位前?)は技術的に制約のある中、いろいろな工夫を重ねて制作されていて(もう少しさかのぼれば、録音・再生・動画というだけでも感動!の時代があったわけで)、私たち受け取る側もTVから流れる曲をコレクションするために、ラジカセ(死語?)をTVに近づけて(物音に気を付けて)録音したり(やりませんでした?)、手書きで一生懸命インデックスに曲名を書いたり、苦労して作品に向き合っていたように思います。
やっぱり、時間がかかればかかるほど、手数がかかればかかるほど、人の心を動かすものになると思いますし、それでも実現不可能なことがあればあるほど、そこに夢やロマンがあるように思います。
そういう意味で、感動スイッチが至る所にあったんですよね(些細なことで感動してました!)。
今は、
動画も音楽も、ネットで自由に手に入るし、もし自分で作ろうと思えば、表面上はきれいに真似る事が出来てしまう時代。愛着も減っているし、本物も減っているのかなと(建築もそうかも)。
伊東豊雄さんも、「にほんの建築家 伊東豊雄・観察記」の中で「アイディアもないのに見かけだけ美しくしようとする」と学生に怒っておられました・・・。
いろいろな意味で感動スイッチが以前より見つけにくい時代かも。
で、いろいろ考えているうちに、今の作り手は私たち世代になりつつあるのであって、今感じていることは、作り手である私たちに降りかかっている問題なんだと、今頃気付いてしまい、唖然(笑)。
本日の音楽:DAVE MATTHEWS BAND [ STAND UP ] 05 American Baby
そろそろ聴きたいデイヴマシューズバンドの新作。こちらは最新盤(2005)です。演奏も歌も曲も完璧なアメリカンバンドです。最近は浜松のCDショップにほとんど置いていないのが、さびしいところですが・・・。