渡辺隆建築設計事務所

満喫していますが・・・。 - BLOG

02.15.2009

満喫していますが・・・。

自宅の地下室が事務所というシチュエーションですと平日・休日、シゴト・プライベートの境界があいまいになってしまい、いかんいかんと思いながら今日もパソコンに向かってしまうワタシ。

その傾向に拍車をかけるのがiPod+YAMAHAのスピーカー、そして昨日届いた「80mm」♪。

両者を満喫しながら今日もパソコンに向かっております。

・・・が、この「80mm」、今までの私の持ち物と同じく(MEDIASKINなど・・・自邸もそうですが(笑))、家内には首を傾げられております・・・(何処がいいの?というような(笑))。

そこでいつも感じてしまうのは、モノづくりの難しさ。

日本に溢れるプロダクトやケンチクの多くは「80mm」側ではないんですよね。

多くのモノは、ユーザーが、特になにも感じることなく受け身の姿勢でシアワセになることができるモノ(というより消費するとか、ストレスを感じずにいられるモノと言った方が良いかも)。便利であるとか、安いとか、なににでもマッチするとか(売れることが義務付けられているモノでありますので、万人受けを狙ってデザインもボヤけがち・・・)。

でも「80mm」のようなモノは、それとは生まれも育ちも全然違うモノ。ユーザーの感性を刺激して、シアワセを誘発するモノ。作り手の思い入れを感じて嬉しくなるとか、使うたびに新しい発見があって楽しいとか、使っていない時でも(眺めているだけでも)飽きないとか・・・(でも、こちらのモノづくりは、どうしても対象とする人が限定されて、生産する数も少量になりがち・・・)。

価値観もいろいろですから(もちろんある程度、売れなけれるものでなければ意味もないですし)、どちらが良いという訳ではないんですが、どうしても後者が魅力的に思えてしまうワタシ。そして、自分もそんなモノづくりがしたいと思う。特にケンチクは、もともと一品モノの世界。ある特定の人のために、長く愛される、深みのあるモノをプレゼントできる(しやすい)シゴトですから、せめてこの分野では、ボヤけない(シアワセを誘発する)モノを作っていきたいと思うのです。

「80mm」でお茶を飲みつつ、デザインがどうのこうのと、気持ちよく、文句を言うためにも(笑)。

本日の音楽:Eminem [ Marshall Mathers LP ] 03 Stan 
私、英語はからきしですが、エミネムのシリアスさは何となく聴いていて伝わってきているつもり。自分をさらけ出すことは、相手に何か伝える第一歩なのかも。売れまくった一枚、カッコイイです。

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