ありがたいお方。
TOTOのサイト内にある「淵上正幸のアーキテクト訪問記」をいつも楽しく読んでいます。
建築ジャーナリストの渕上さんが建築家にインタビューする企画で、内容は、幼少期→学生時代→修業時代→独立→現在という具合に、有名建築家の過去から現在までを探っていくもの。建築家本人の言葉で語られるので、人柄まで垣間見ることができて、かなり面白いです(芸能人の過去や私生活をちょっと覗いてみたい・・・に近いですけど(笑))。
第40回目である今回は高松伸さん。
高松伸さんは、私が大学の建築学科に入って最初に「衝撃」を受けた日本人建築家でした(建築を勉強したらこういう建築をつくるのかな、という意味で最初にスッと自分の中に入ってきたのは、リチャードマイヤーでしたけど)。
ホントに「衝撃」的でした。ケンチクって自由なんだ、何でもできるんだ、個性を堂々と表現していいもんなんだ・・・高松さんの作品を初めて見た時(「織陣1」と「アーク」だったと思います)、なんだかとてもモチベーションが上がった覚えがあります。
高松さんの作品は、とにかく個性的で、SF映画の世界から飛び出してきたかのような、重量感と質感。ひたすら閉じて沈黙しているような静けさ(不気味なくらい)と美しさ。スターウォーズやガンダムをいつも見ていて、プラモデルを作っていた私にとっては、とても嬉しい路線の方でした(笑)。
また、コンセプトから形を作るのではなく、スケッチしていく中で腑に落ちる形が生まれてくるという発想の仕方も(コンセプトを語らなくても、カッコイイとか美しいとか、気持ちいいとか・・・感じてもらうことのできるケンチクがいいと思っていたので)、とてもシックリくるものでした。→とにかく手を動かすという手法です。
後は、美しくて迫力があって立体感があるドローイング!本当に憧れてましたね(到底マネできないのがツライところでしたが(笑))。
そんな訳で、高松さん(建築物と言い切れないような物体(SF?彫刻?装飾品?工業意匠?)をつくる人)は「ケンチクって楽しそう」と思わせてくれた方であり、私にとっては、とてもありがたいお方なんであります。
良かったら「アーキテクト訪問」見てみてください。めちゃくちゃ豪快な方でもあります(笑)。
本日の音楽:Bob Dylan [ Modern Times ] 06 Workingman's Blues #2
44作目?!今もなお、評価の高い作品を生み出すディランはやっぱり天才です。息子のジェイコブディランにも頑張ってほしい!
旅。
深夜のNHKで再放送されていた、「関口知宏のファーストジャパニーズ」を観ました。
コレ、関口知宏さんが、世界各国に根ざして様々な分野で活躍する日本人の若者を訪ね歩く、旅番組です。「ファーストジャパニーズ」自体は初めて見たのですが、以前放送されていた「関口知宏の中国鉄道大紀行」をよく見ていましたので(特に中国出張時に→現地では日本のTVはNHKしか見られなくて、NHK通になりました(笑)・・・)、その続編的な感じで、違和感無かったです。
関口さんは、いつも、現地の皆さんと打ち解けるのが上手なのに、結構ひょうひょうとしていて(熱血!感動!お涙!的ではないです(笑))観ていてクドくなくないので、現地そのものの雰囲気が見ている側によく伝わってきて、好感度「大」です。
そんな旅番組としての関口さんの魅力に、私と同世代で世界でバリバリ活躍する日本人を知る刺激が加わって、夜中なのになんだか目が冴えてしまいました。
ちなみに今日紹介されていたのは、ブラジルで活躍するファッションデザイナー緒方信行さん。23歳でブラジルへ(それ以前も海外でデザイナーとして活躍されていたそう)。現在では30人!のブラジル人スタッフを抱えて第一線で活躍されている方・・・。
現地にどっぷりつかりつつ、自分のデザインを現地のスタッフと作り上げていく・・・スゴイことです(同じ環境で育った日本人とモノづくりするのとは別次元の苦労があるはずですし)。でも、そんな事を感じさせない、軽やかさ、自然さが緒方さんにはありました。しかもチームワークが、とてもよさそうで。
やっぱり活躍している人には、「スキル+人間的な魅力」がありますね。そんな人には、自然と魅力のあるスタッフ、協力者が集まるし、いいチームワークが生まれるんだと、改めて感じさせられた放送でした。
あと・・・・語学!ですね(笑)。。。。
本日の音楽:Sparklehorse [ Good Morning Spider ] 05 Sick of Goodbyes
昨日紹介した曲の別バージョン。このアーティスト、このアルバム発売当時は第2のレディオヘッド的な紹介がされていました(そういうオススメコメントに弱くて、買ってしまうんですが(笑))。ノイジーなギターとちょっとエレクトリックな感じが、なかなかに良いアーティストです。
5月は・・・。
昨晩は、夏休みオープンデスクに来てくれていた学生さん2人が、事務所に遊びに来てくれました。
2人とも今年度は4年生、来年は大学院に進むとのこと。また、普段から、たくさんの建築を見学したりもしていて、その勉強熱心さは、学生時代のワタナベとは大違いです(笑)。
そんな彼らから、3月に再開館されたブルーノ・タウトの「旧日向別邸(熱海の家)」を見学に行こうという提案が。
この「旧日向別邸」、見学は、予約制(締切は1か月前、しかも1日6回のみ)ということで、なかなかに人数的にも日程的にも狭き門でありますが、一度は体感すべき建築のひとつですから、5月は何とか都合をつけて、みんなと見学ツアーに行きたいものです。
最近は建築めぐり、全然していないんですよね。ホント反省です。
本日の音楽:Cracker [ Kerosene Hat ] 08 Sick of Goodbyes
アメリカのロックバンドです。ロックと言ってもイケイケなハードロックではなく、いかにも大陸的なカントリー調なロックであります。その中でも、この曲は私の大好きな曲のひとつ(他のアーティスもカーバーしています。そちらの方は、また明日)。
ただいま再放送中。
現在、夕方のテレビ番組では、阿部寛さん主演の「結婚できない男」(2006年放送)が再放送中であります(静岡県?)。
主人公である桑野(阿部寛)は、それなりに腕は良いけれども、へそ曲がりで独身な建築家。この建築家「桑野」の変人っぷりを面白可笑しく?描いたドラマ。
私にとっては、一人で見る分にはとても面白いんですが、奥さんと一緒に見るのは耐えられないドラマでした(笑)。隣から「やだやだ、こういう人種(ウンザリ)」という雰囲気がひしひしと・・・・(笑)。
とにかく・・・建築設計という職種が全然カッコよく描かれていません(むしろ肩身が狭い感じ)。知らない方がこのドラマを見たら、絶対誤解します!建築設計士は偏屈で手に負えない人間たちだと(笑)←だって事実でしょという声が聞こえてきそうですが(笑)。
このドラマ放映以来、B型設計士の私(笑)、世間の偏見の目にさらされている気分いっぱいなんであります。
それにしても、主人公の桑野、あれだけ変人でありながら、美人なプロデューサー(高島礼子)、美人な隣人(国仲涼子)、美人な主治医(夏川結衣)、美人な妹(三浦理恵子)、イケメンスタッフ(塚本高史)に囲まれていてウラヤマシイかぎり・・・じゃあB型設計士の私も大丈夫・・・じゃないですよね(笑)。
本日の音楽:Mars Volta [Amputechture] 07 Day Of The Baphomets
収録曲全てが壮大なスケール(実際曲自体、とても長い)。真剣に聴いたらかなり疲れる、マーズヴォルタ。とにかく濃すぎるギターロックであります。なぜか最近よくBGMとして聴いてます。
ボールがバットを通り抜ける・・・。
スポーツ情報サイト「sports navi 」のコラムで紹介されていて、面白かったのが、スポーツメーカー「adidas 」のサイト上で公開されている、千葉ロッテの西岡剛選手の前代未聞のチャレンジ動画。
どんなチャレンジかというと・・・
ボールより一回り大きな穴の開いたバットで、ピッチングマシーンから繰り出されるボールを打つ?というもの。→バットの穴にボールがすっと通れば成功(笑)ってやつです。
馬鹿らしいと言えば馬鹿らしいのですが、相当にムズカシイですよね・・・一流選手だからこそ、チャレンジしたくなるのも分かる気がします(笑)。
結果は見事成功(どれだけスイングしたかはわかりませんが)!
西岡選手の無邪気な喜びようと、スロー再生によるボールがバットを通り抜ける瞬間の映像が、最高です(笑)。
本日の音楽:David Bowie [ Ziggy Stardust ] 04 Starman
名盤中の名盤(私が生まれる前の作品です・・)。ポップで叙情的・・・UKロックって、こういう感じ(アメリカとは一味違う)。聴きたいと思いつつ、なかなか聴く機会がなかったこのアルバム、貸してくれた後輩に感謝感謝です。ホントに良いアルバムです。