もうすでに描いてある。
昨日の「爆笑問題のニッポンの教養」楽しかったです。
ゲストは漫画家の浦沢直樹さん。
爆笑の太田さんとは雑誌「Casa」でも対談していて(浦沢さんが太田さんを指名したそう)、なんだか昨日の放送でも、二人は気の合う同士な感じでした(ゲストとの喧嘩寸前な対決は見られず・・・)。
二人とも超メジャーな成功者なんですけど、「自分はマイナー側の人間なんだ」と思っていたいタイプだというところが似ているんでしょうか。
それにしても、そんな和気あいあいムードの中垣間見えた、浦沢さんのマンガを描く姿勢がすさまじかったです。
「マンガの神様が降りてきている!というような絶好調な日の次の日は、必ず体調を壊す」
「集中して(体を固めて)描いていたら、左肩を脱臼した」
「これ以上考えたら、頭がおかしくなる!という境界線までいってしまう」
・・・尋常じゃありません(笑)。
自分はマイナーだという、ひょうひょうとした発言とは裏腹の、情熱と野心がスゴイです。。。
そんな浦沢さんは、自分を分析して、「これ以上考えたら、頭がおかしくなる!という境界線までいっても、その一線を超えないところが、自分が売れている要因かもしれない」とおっしゃっていました。
やっぱり、バランスですか(笑)。
それから、
ローリングストーンズのキースリチャーズの言葉「自分が死んだら墓碑銘に、過去の遺産を未来に語り継いだ男と刻んでくれ」を引用して、この姿勢はカッコイイと。
手塚治虫さんの「鉄腕アトム」を「PLUTO」でリメイクした浦沢さんらしいし、今の地位を築いても尚、どうしても超えられないものがあると先人に敬意を表しているのが素敵です。
これは新しい!と自分に興奮して手塚マンガを開くと・・・必ずそこにもう描いてある(笑)と。
→ケンチクもかなり近いんじゃ・・・。
とにかく・・・ミーハーな私は、爆笑のポッドキャストを聞きながら、浦沢さんのマンガを読む・・・そんな信者になってしまいそう(笑)。
本日の音楽:Aerosmith [ Big Ones ] 04 What It Takes
日々作られている音楽も、過去の作品の影響からは逃れられないモノのひとつですよね。醜いパクリかそうでないかは、先人を尊敬しているかどうかと、よく勉強しているかどうか(知らないでかぶっているのが一番罪(笑))にかかってる。逆に、純粋に新しいモノ(突然変異的な)はないとすれば、ちょっと似ているだけで、ワーワー騒ぐのも、なんだか大人げない・・・。