ジオラマと建築模型と。
先週土曜日の夕方、仕事を少し早めに切り上げて静岡に行ってきました。
目的は、この日が最終日だった後藤周平さんの「縮尺の建築展」。後藤さんは現在磐田の設計事務所に所属していて、私と同じ磐田生まれの磐田南高校出身の後輩。これに行かないわけにはいきませんっ!
という訳で、子供たちとのドライブも兼ねて一路静岡へ。
ところが、静岡の駅南に車を駐車したらですよ、、、
あら偶然(笑)、この日から「静岡ホビースクエア」がオープン!で、早速、寄り道。
ここは静岡が誇る模型の魅力と優れた地場産業をより多くの人に伝えようと作られた新しい情報発信の場。規模は小さいですが、タミヤやバンダイはもちろんその他いろいろな模型が紹介されていて楽しめました(企画展「山田卓司ジオラマ展」も開催されています)。
ああ、静岡ってスバラシイ!静岡バンザイ!
案の定、この寄り道に予想以上の時間を使ってしまい(ショップでの、子供のおねだりをなだめすかし自分の物欲を抑えるのに少し時間が(笑)・・・)、本題の「縮尺の建築展」に終了間際ギリギリ滑り込み!
後藤さん本人も在廊中で、解説を伺いながら堪能してきました。
展示は、とある設計中の小さな事務所建築を都市の中のそれからインテリアのみとなった実物大まで、さまざまな縮尺の模型で表現しています。
何気なく座ってしまう展示室の一番奥にあるイスが「実はこれ実物サイズの模型なんです」というオチがお茶目でよかったです。
子供たちもいろいろな縮尺の模型を見比べながら「あそこがこれだ!これがあそこだ!」といろいろ発見して楽しんでいましたよ。
縮尺によって表現したい事・得られる情報が違ったり、実寸に近づけば近づくほど厚さや重さがシビアに影響したりと、ひとつの建築に対して違う縮尺の模型を並べる行為は、改めて縮尺や模型の意味を実感させられるもので興味深かったです。
それにしても、建築模型(設計事務所や建築家の作る)は独特だなぁと改めて。直前に、より実物に近付けようと技術を凝らした(スジ彫りや汚しなどディテールを追加した)ジオラマ模型を見たあとだからということもありますが、建築模型の多くは、たとえリアルさを追求して作り込んだとしてもどこか抽象的な感じを受けます。
私たち設計事務所が作ろうとしている建築そのものが、スケール感や既製感から逸脱してる部分があるから、模型も抽象的になるんでしょうか。抽象的な模型を作るから、実際の建築もそうなるんでしょうか・・・。
どちらにしても、そんな建築たちは、もし山田卓司さんにジオラマ模型を作っていただいたとしても実物感が表現しづらそうで、あまり映えなさそう(笑)。
本日の音楽:Death Cab For Cutie [ Codes & Keys ] 03 Some Boys
前作ほどキャッチーではないですけれど、とても美しく作り込まれたアルバム。現在事務所でBGMとしてヘビーローテーション中。長いお付き合いになりそうな作品です!