それぞれの現場。
昨日は、403architecture[dajiba] の記念すべき初オープンハウス「海老塚の段差」へ。
打ち合わせを終えて、公開時間を過ぎた18:00頃から、無理をお願いして見学させていただきました。
古いRC造のマンションの一室をリノベーションした本件は、写真で拝見していた印象よりも、繊細で丁寧で(剥き出しにしたコンクリート面の処理、構造用合板の仕上げ・納まり、等々・・・)セルフビルドとは思えない質感。
そこには、様々な条件に真正面から真摯に向き合い検討検討を重ね、手間暇を惜しまないで施工したことでしか得られない雰囲気が確かにありました。
コストや施工性もふまえた素材の選択、大きな段差で得られた3.2mの天井高、アングルピースを切り取って磨き上げたサッシ枠、電線配管と直結させた蛍光灯・・・見どころ満載でしたよ!
それにしてもdajibaの3人に感心するのは、事務所設立半年(=実務に携わって半年)で自分たちのスタイルを持って、それをしっかり実際の現場で表現できていること。
自分を振り返ってみると、実務に携わって6・7年は図面に表現したものと現場で実際出来上がるものにズレを感じていたように思います。現場(実物)をコントロールできないもどかしさが常にあっとというか(私が不器用なだけ?)。それだけに、、、彼らは凄いなぁと。
これからのdajibaがますます楽しみになりました!
「海老塚の段差」は入居者募集中のようです。興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。若手建築家の初期作に立ち会う絶好のチャンスですよ。
それから、先週中ごろには私の前所属竹下一級建築士事務所の後輩S君が現在担当している現場を見学。
こちらは扇状の平面プランから立ちあがる木造フレームがとても美しい公共建築。
これは彼の代表作になるんじゃないかと、見ていてワクワクしました。梁の断面寸法やピッチ、接合部のディテールなど、相当な熱意を持って設計したであろう雰囲気がビリビリ感じられて嬉しかったです。
ホントに自慢の後輩!
現場見学会や完成見学会があったら是非皆さんに見ていただきたい建築です。
それからそれから、同じく竹下一級建築士事務所の後輩H君が設計した自邸「靄靄コヤ」が先月号(10月)の建築雑誌「住宅特集」に掲載!事務所で席が隣同士だった彼の、自邸に対する思いもプロセスもその他いろいろも知っているだけに、感慨深いものが・・・。
ホントにホントに自慢の後輩!!
こちらは、何度かお邪魔している住宅ですが、現在再度の見学を申し込み中。
優秀な後輩に囲まれ、刺激いろいろ、自分を見つめ直して反省反省。。。私も頑張らないと。
本日の音楽:White Stripes [ Under Great White Northern Lights ] 04 Blue Orchid
このライブアルバムは本当に凄い。オリジナルアルバム以上かも。いつ聴いても奮い立たされます。今年解散してしまいましたけれど、、、いつか生で見たい!