ジョジョ。
最近、ずっと撮りだめしてあったNHKのインタビュー番組「SWITCH」を観ています。
その中で特に印象的だったのが、、、
「荒木飛呂彦×千住明」の回(再放送があるようですので見逃した方は是非!)!
26年(107巻)続いている「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦と、映画音楽やドラマのテーマ音楽を手掛ける作曲家の千住明の対談です。
そこで垣間見た、荒木さんのマンガに対する考え方や感性にめちゃくちゃ共感してしまいました。
・マンガの魅力は絵だけ見ても楽しめること
・音楽が好きで、音楽のリズム感を漫画のコマ割りに取り入れている
・話にリズムを合わせるのではなく、リズムを描きたいがために話を作る
・物語の抑揚や盛り上がり方や世界観を音楽から学んだ
・タブー(主人公が死ぬとか)を上手に(反抗しないで(笑)?)破る(ハッピーエンドを踏襲しつつ主人公が死ぬとか(笑))
・仕事を生活の一部にすると辛くない。マンガ家になってよかったと思える。
などなど、、、
音楽好きならではの独自の手法・感覚・視点や、漫画を愛しながらも漫画界を外部から見るような感性を穏やかに笑顔で語る荒木さんに心底ホレました(笑)。
そりゃ、グッチや、ルーブル美術館からオファーも来ますよ!!!
今までそんないろいろを知らずにファンでしたけれど、、、今回この番組を観て「自分がどうしてジョジョを好きなのか」すっきり腑に落ちました(笑)。
追い打ちをかけるように、、、
毎週、自宅に所蔵する1万枚の中から図書館で本を借りるようにCD選び、仕事場で音楽を流していて、それも楽しみのひとつだというエピソードや、
それぞれの物語にその世界観をイメージさせる音楽があるということ、、、
たとえば、
1部:ファントムブラッド(ヨーロッパが舞台)→70年代プログレッシブロック
5部:黄金の風(ギャングが主人公)→ラップ(スヌープ・ドギー・ドッグなど)
7部:スティールボールラン(草原を馬で行く物語)→ジャズ(パットメセニーなど)
、、、を知って、
同じく音楽好きで事務所でもオープンハウスでもいつも音楽を流しているワタシはもうテンションが上がりっぱなしでした(笑)。
その後は、
仕事は規則正しく11時から23時まで。週に2日は筆を置き、スタッフの勤務体制にもしっかり気を配っているという、
ちょっと冷静にならざるを得ないお話も(笑)・・・
ジョジョの絵はやたらと細かいですし・・・漫画家さんは徹夜の連続かと思っていましたが・・・
でも、冷静に考えると、規則正しい生活をしていなかったら、26年も書き続けられないですよね(締め切りに追われることもほとんどないとか)。
そういえば、現在185巻「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者である秋山さんも、健康的で規則正しい勤務体制で描かれていると聞いたことがありましたっけ。
そのあたりがなーなーな渡辺事務所は、ワタシとみんなの健康のためにも早急に仕事のやり方を見直す必要がありますな(笑)。。。
本日の音楽:YES [ Fragile ] 11 Roundabout
アニメ版(第1部)のエンディングテーマになっていたこの曲。あまりにもジョジョの世界観とマッチしていて、選曲した人のセンスが凄い!と思っていたのですが・・・そもそもこのような曲の世界観をイメージして原作が生み出されていたのですねー。→YouTube