まだ本気出してないだけ。
最近の映画公開でこの作品を知ったのですけれど・・・
そのキャンペーンにのせられた感じで、
ふらっと目的もなく立ち寄った本屋さんで買ってしまったのですけれど・・・
表紙も、タイトルも、ヘタウマな絵も、ゆるいストーリーも、なんだか凄く好き。
主人公のシズオは、40歳で会社を辞め、父親と暮らすアパートでゲームをしながらゴロゴロと過ごす日々。そんなある日、唐突に「マンガ家」になることを決意するものの、簡単にはうまくいかず「俺はまだ本気だしてないけ」と自分を正当化して、ボツになるべくしてなる作品をダラダラと描く日々。。。
ふーっと、肩の力を抜かせてくれるマンガです。
・・・が、その後に多少の寒気も・・・
(自分にもあるであろう「言い訳心」や「怠け心」が映し出されているようで(笑))
マンガを描いた経験もないシズオが、ある日突然「これしかない!」と思い込んでマンガ家を目指すと決めたことは、一見凄く無謀なことのように思ってしまいますけれど、「目標」や「夢」って、案外そんなものなのかもと思ったり。。。
今の自分も、自分で勝手に「モノづくり」が向いていると思い込んで、、、
高校で理系に進んで、、、
大学で建築科に進んで、、、
設計事務所に就職して設計を職業として、、、
設計事務所を設立して設計を職業として、、、
でも、
どこかで、ちょっとでも何かが違っていたら、建築設計を職業にできていなかったかも・・・
どこかで、ちょっとでも何かが違っていたら、「向いている思い込み」が単なる思い込みのままで、なにも達成できずに、今でもダラダラと過ごしていたかも・・・
どこかで、ちょっとでも何かが違っていたら、「なんとかなるさ」が、なんともなっていなかったかも・・・
って思うと、これってシズオとちっともかわらない(年齢も今月で40歳ですし(笑))。
本日の音楽:大江千里 [ 1234 ] 04 Rain
映画「言の葉の庭」のエンディングテーマとして秦基博のカバーバージョンが話題のようですね(→YouTube)。当時(私が高校生の頃?)シングルカットはされなかったのですが、とっても切ない名曲。あの頃から今まで変わらず大好きな曲です(→YouTube)。槇原敬之のバージョンもあります(→YouTube)。