しらないこと。
昨晩は、仕事を中断して、スタッフの寺田君と金原君と私の3人で静岡文化芸術大学で開催されましたデザイナー原研哉さんによる「イブニングレクチャー」に行ってきました。
「世界を新鮮に感じ直す方法」と題して、武蔵野美術大学の原ゼミの学生さんによる卒業研究「Ex-formation」の作品を中心に、「知っているつもり」のモノやコトの既成概念を取り払って一度解体し、再構築して可視化することで、そのモノやコトについて「知らなかった」ことを知る、、、「気づき」についてお話を伺いました。
「植物」とは?
「女性」とは?
「はだか」とは?
学生さんによる、目からウロコな新鮮な視点、凄いと唸ってしまうような表現、思わず笑ってしまうユーモアセンス・・・楽しい事例をたくさんご紹介いただきました。
一般的な講演会は、講演される先生の作品についての解説が多いと思うのですけれど、学生さんの作品をもとにゼミの研究や先生の考えについて伺うのは、とても新鮮で興味深かったです。
それにしても、武蔵野美術大学の卒業研究のクオリティが物凄く高い・・・
作品の写真の撮り方も上手。
見る側として、作者の考えたことや面白いと思ったことが伝わってきやすかったですし、その労力やこだわりをヒシヒシ感じると、ついつい好意的にその作品を受け入れたくなってしまいますよね。
作品を記録に残し、まとめて、伝えていく、、、ということの重要性を、改めて実感しました。
それから、原さんは100件以上のプロジェクトと同時に大学での学生さんとの研究を抱えておられて、考えることを常にトレーニングしている、脳ミソに腹筋があるとしたら凄いことになっていると思うから見せてあげたい(笑)と、仰っていました。
第一線で活躍し続けておられる方の、考えることに対する密度と情熱は想像を絶するものがあります。
スタッフ共々大変刺激になりました。
過去にも、隈研吾さんや佐藤可士和さんらを迎えている静岡文化芸術大学のレクチャー。学生さんだけでなく私たち一般市民にも貴重な機会を提供してくださっている大学に、感謝感謝です。
本日の音楽:The Beatles [ White Album ] 02 Dear Prudence
白について書かれた「白」という本も出版されている原さん。。。それとは全然関係ないですけれど(笑)・・・「白」で最も有名なアルバムのアートワークと言えば、、、やっぱりビートルズ!