渡辺隆建築設計事務所

BLOG

09.11.2009

晴れ舞台。

今日は上棟式。

午後3時頃から、ギャラリーが集まりはじめて、お餅をまく6時頃にはスゴイ人数に・・・。

3時間ほどの待ち時間のあいだ、みなさん餅まきを今か今かと待ちながら、大工さんのシゴトっぷりを見上げています。

施工側も、ギャラリーが大勢いるとテンションも上がりますよね。監督さんも、大工さんもいつも以上に(もちろん普段から頑張ってますよ)張り切っているような・・・(笑)。

テキパキと作業を進める姿は男らしくてとてもカッコイイ。

ウチの息子も常々、大工さんがカッコイイと言ってますけど、これを見ればホレてしまうのも仕方がないかも(笑)。

私だって小さい頃やっぱりホレていたと思いますし(笑)。餅拾いのワクワク、建物が出来上がっていくドキドキ・・・とにかく興奮してました。その場の主役が大工さんなんですから、それはもう・・・。

今日のような「晴れ舞台」は、子供達の「ドキドキ」のためにも、大工さんの「キラキラ」のためにも、たくさんあるとイイですね。

オマケですが今日の設計者のは・・・「ニヤニヤ」ですかね。

いよいよ立ち上がった1/1を眺めつつ、自己満足に浸る・・・の図(全然カッコ良くないですね(笑))。

私もお餅をまきましたけど、拾いに来た皆さんにしてみたら、お施主さんでも監督さんでも大工さんでもないあの人は誰???って感じだったことでしょう(笑)。

本日の音楽:Counting Crows [ August And Everything After ] 04 Perfect Blue Buildings
カウンティングクロウズのこのデビューアルバムには、キャッチーな曲がたくさん入っています。そんな中でこの曲は地味で目立たないんですが、なんだか時々聴きたくなってしまう、沁みる曲なんですよね。

09.10.2009

祭り。

9月9日に世界同時発売されたビートルズのリマスターアルバム(全作品)が、かなり売れているみたいですね。昨日覗いたタワーレコードでも、大々的にキャンペーンを展開していました。

私はビートルズがリアルタイムな世代ではないですけれど、高校生の頃から洋楽を聴くようになってハマっていくうちに、なぜかたどりついてしまったビートルズ。

普遍的でキャッチーなメロディーと、実験性の高い音作り・・・唯一無二の存在ですよね。

特に「Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band」は、アートワークも音も、とことん作り込まれていて、最高なアルバムです(アートな比重が高いのに、後々いろいろなアーティストにカバーされる「With A Little Help From My Friends」のような曲も、自然に納まっていたりします) 。

このアルバムと「Revolver」は、リマスターされた高音質なCD、かなり欲しいですねぇ。。。

毎度毎度ミーハーですが(笑)、このビートルズ祭りには是非参加したいところです。

本日の音楽:Oasis [ Definitely Maybe ] 03 Live Forever
初めてこのアルバムを聴いた時には、あまりにもストレートにビートルズの直系な感じで、面喰ったのを覚えています。ですが、いつの間にかUKロックの重要なポジションのアルバムになりました。やっぱり好きなことをやり続けるって大事なことですね。そんなオアシスが解散?という時にビートルズが世界的に盛り上がってるって、なんだか皮肉な感じ・・・。

09.09.2009

もうすでに描いてある。

昨日の「爆笑問題のニッポンの教養」楽しかったです。

ゲストは漫画家の浦沢直樹さん。

爆笑の太田さんとは雑誌「Casa」でも対談していて(浦沢さんが太田さんを指名したそう)、なんだか昨日の放送でも、二人は気の合う同士な感じでした(ゲストとの喧嘩寸前な対決は見られず・・・)。

二人とも超メジャーな成功者なんですけど、「自分はマイナー側の人間なんだ」と思っていたいタイプだというところが似ているんでしょうか。

それにしても、そんな和気あいあいムードの中垣間見えた、浦沢さんのマンガを描く姿勢がすさまじかったです。

「マンガの神様が降りてきている!というような絶好調な日の次の日は、必ず体調を壊す」

「集中して(体を固めて)描いていたら、左肩を脱臼した」

「これ以上考えたら、頭がおかしくなる!という境界線までいってしまう」

・・・尋常じゃありません(笑)。

自分はマイナーだという、ひょうひょうとした発言とは裏腹の、情熱と野心がスゴイです。。。

そんな浦沢さんは、自分を分析して、「これ以上考えたら、頭がおかしくなる!という境界線までいっても、その一線を超えないところが、自分が売れている要因かもしれない」とおっしゃっていました。

やっぱり、バランスですか(笑)。

それから、

ローリングストーンズのキースリチャーズの言葉「自分が死んだら墓碑銘に、過去の遺産を未来に語り継いだ男と刻んでくれ」を引用して、この姿勢はカッコイイと。

手塚治虫さんの「鉄腕アトム」を「PLUTO」でリメイクした浦沢さんらしいし、今の地位を築いても尚、どうしても超えられないものがあると先人に敬意を表しているのが素敵です。

これは新しい!と自分に興奮して手塚マンガを開くと・・・必ずそこにもう描いてある(笑)と。

→ケンチクもかなり近いんじゃ・・・。

とにかく・・・ミーハーな私は、爆笑のポッドキャストを聞きながら、浦沢さんのマンガを読む・・・そんな信者になってしまいそう(笑)。

本日の音楽:Aerosmith [ Big Ones ] 04 What It Takes
日々作られている音楽も、過去の作品の影響からは逃れられないモノのひとつですよね。醜いパクリかそうでないかは、先人を尊敬しているかどうかと、よく勉強しているかどうか(知らないでかぶっているのが一番罪(笑))にかかってる。逆に、純粋に新しいモノ(突然変異的な)はないとすれば、ちょっと似ているだけで、ワーワー騒ぐのも、なんだか大人げない・・・。

09.08.2009

バランス。

「GA JAPAN」の今回号は、1992年の創刊から数えて100号ということで、「世界から見た日本の現代建築」という記念特集が組まれています。

記念+限定に弱い私は、とりあえずお買い上げ(笑)。

二川幸夫さんと、磯崎新さんをはじめとする有名建築家による対談によって、「1945年」から「今」までの日本建築を、振り返る企画です。ちょっとした世界情勢の年表も付いていますので、世間の流れと日本建築をリンクして考えるには、とても良い資料になりそうですし、何より時代を作ってきた当事者による分析ですので興味深いです(全部読み切るのはかなり大変そうですけど・・・)。

「今」に近い年代の話では、「せんだいメディアテーク」以前と以降という線引きで、「せんだいメディアテーク」に対峙してこれからのケンチクがどんな方向に向いていくのか・・・なんてことも語られています。まさに私たち世代が対峙する問題なのですが、こういうケンチクの尖った部分の話に向き合う時に、いつも悩んでしまうのは、自分自身のスタンス。

「GA」のようなケンチク専門誌や大学の研究室や一部の設計事務所で追い求めているのは、新しい発想や新しい概念や新しい形・・・ケンチクの学問的な側面や芸術的な側面です。私にとっても魅力的で楽しい世界ですけれども、一般ユーザーのみなさんに理解していただいたり、常識的なコストで建設したりするのは、かなり難しいと思われます(自分の才能の問題も大いにアリ(笑))。

そもそも、その分野のケンチクで、「これは美しいですね」とか「オシャレですね」とか言って褒めていただくのも難しい・・・(どこまでが壁でどこまでが床か分からない、ぐにゃぐにゃで見たこともないケンチクが出来上がったとして、そのケンチクが業界で絶賛されても、一般の皆さんに絶賛されるのはかなり難しいことでしょう)。

ケンチク専門者的な美しさと新しさ(欲望?)と、一般ユーザー目線の気持よさと安心感(自制心?)、そのバランスのとり方そのもの(スタンス)が、私たち設計者それぞれの個性になるんでしょうか。

そういう意味では、自分なりのバランスポイントをしっかりと確立して活動していたいと思うのです。

日々修行。。。

本日の音楽:Van Halen [ Balance ] 01 Seventh Seal
私がヴァンヘイレンの新作を聴いていたのはこのアルバムまで。サミーヘイガーがボーカルの時代のロックとポップのバランスが好きでした。受けての好みも千差万別・・・。

09.07.2009

強い味方。

日曜日は初めて浜名湖体験学習施設「ウォット」へ。

(「ウォット」は水産技術研究所に付属するちょっと小さな水族館?です)

水族館に連れて行けという子供達を、近場でなんとかユルシテということで無理やり浜名湖へ(笑)。

子供達が満足してくれるかどうか、恐る恐る入場したのですが・・・(スミマセン)。

魚に触れたり、ヤドカリやヒトデに触れたり、大水槽でダイバーさんによるデモンストレーションを見学したり、スタンプラリーをしたり、かなり楽しめました。子供達も目を輝かせて遊んでいてホッ。

コレは、地元の浜名湖の勉強にもなるし、なによりこの立地条件がお父さんの強い味方でありまして・・・イイですね(笑)。

いろいろな意味で、また行こうと思います(笑)。

ハロウィンの時期には水槽内でのデモンストレーションも特別なものになるらしいですよ。

本日の音楽:サカナクション[ Night Fishing ] 01 ワード 
声も音も雰囲気もとてもツボなバンドです。特にこの曲はカッコイイですね。私的に、くるりの「ワールズエンドスーパーノヴァ」やこの曲のように、程よくエレクトロニックなロックは、絶対外せないジャンルです。

pagetop