カタカナってスゴイ?
最近事務所に来てくれているA君に借りて、内田樹さんの本「こんな日本でよかったね」を読ん
でいます。
強引でユーモアのある内田さんの理論・論法が楽しいんですよね(真剣な内容なんですが・・・)。
この本の中には、自分に置き換えて考えられる内容、そうだそうだ!と賛同したくなる内容がたく
さんあるのですが、
その中からひとつ・・・P31「言葉の力」。
内田さんは、ある新聞の「・・・それでも私たちは信じている、言葉のチカラを。」というキャッチコピー
について、
「力」をカタカナ表記にしているのがよろしくないとおっしゃっています。なぜかというと、
・言葉の力を信じていないように見える
・コピーライターの心のふるえが露呈している
・斜に構えている感じ
・自分のセリフに照れている感じ
ということらしいのです。なるほどと思いつつ、かなりイタイ・・・(笑)。
私もこのブログで使いまくっています。カタカナ表記・・・。
確かに照れといいますか、少しおどけた表現をしたいとき、とっつきやすくポップな感じを出したい
ときなど、結構使ってますねー。
「ケンチク」とか「イエ」とか「ココロ」とか、それこそ「コトバ」とか・・・。
照れているといいますか、自分の発言に自信がないから、こういう表記になるのかもしれませんね。
でも、ただでさえグレーなニュアンスの表現が得意な日本語が、カタカナ表記を混ぜることで、さら
にビミョー(笑)なニュアンスを表現できるってスゴくないですか?「こんな日本でよかったね」って感
じです(笑)。
私、なにか間違ってますか・・・。
カタカナ表記を使わないと伝えられないのは、文章表現がヘタ(また・・)だからじゃ・・・?
どちらにしても、少しは気をつけた方がよさそうです。「先生」を「センセイ」と表現しりなんかすると、
突然バカにした感じになったりしますもんね。
本日の音楽:GUNS N' ROSES [USE YOUR ILLUSION] 04 KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR
さっきNHKで長瀬智也さんが、好きだって言ってましたねコレ。私も、ガンズのバージョンはかなり
好きですね。オリジナルアルバムの中に入っていても何の違和感もないガンズ色でカッコイイです。
アートの道は険しくキビシイ。
昨日、子供たちはプリザーブドフラワーを勉強中のお母さんにつきあって、お花の教室へ。
娘と息子それぞれ、フラワーアレンジメントをやって帰ってきたのですが、その作品が結構な
出来栄え。
特に息子のアレンジメントが、豪快でなかなかイイ感じ。
「やるじゃないか。息子よ。」で、一番気に入った横刺しになった花の部分を褒めたら・・・
「ぼくねー、まっすぐがいいとおもったんだけど、せんせーが、よこむきほうがかっこいいって。」
・・・ですよね(笑)。
さすが、先生。
アートの道は、そんな簡単なものじゃないですよね。一瞬、浮かれた自分に、ちょっと反省(笑)。
本日の音楽:Pet Shop Boys [ Release ] 01 Home And Dry
Home And Dryは大好きなポップソングの一つ。このアルバム、初回限定盤のアートワークは通常
盤と花の種類が違っていました。
いつもアートな部分に力をいれているペットショップボーイズ。ステージデザインをザハ・ハディドが
手がけたこともあるみたいです。
最高スピードの。
OMAが北京の変貌について500枚の写真でまとめた本「BIG BANG BEIJING」。
オリンピックに向けて大改造が進む、北京の新しい部分と古い部分の記録で、OMAのスタッフ
が「CCTV中国中央電視台」のプロジェクトの中で集めた写真で構成されています。
この本をパラパラと眺めて、改めて昨年から今年にかけての中国重慶での仕事がとても貴重な
体験だったと実感しています。
ものすごいスピードで変化する中国の最高スピードの時期(多分、過去・未来の中でも最速なん
じゃないでしょうか(笑))にピンポイントで中国にいたということ。
そんなチャンスをくださった皆さんに感謝感謝です。
OMAに影響されて(笑)、少しですが当サイトのWorksに重慶の写真を「CHONGQING」としてUP
しました。よろしければご覧ください。
私が重慶で写真におさめた風景もまた、どんどん変貌していくんでしょうね。古いものが、どんどん
壊され新しくなることに、何の疑問もなく(麻痺状態?)、開発・発展が正しこととして進んでいく中国。
その先で中国は、どんな姿になっているんでしょうか・・・。
私も「新しいもの」に加担した人間。
本日の音楽:Monkey [Journey To The West] 01 Monkey's World
音楽だって中国に向かってる?ブラーのデーモンの新プロジェクトは西遊記がテーマらしいです・・。
外国人は中国らしさを魅力に感じるんでしょうが、当の中国人(特に若い人)は日本などに憧れて
いて、中国らしさを敬遠しているようにも感じました。少し前の日本のような状況なんでしょうか?
音楽では、宇多田ヒカル・大塚愛・中島美嘉・・・結構、流行ってるようでしたよ。
空と海と水平線。
BRUTUSの特別編集版「杉本博司を知っていますか?」を買って
(以前の特集記事に新しい内容を加えたものなんですが、丸ごと一冊、杉本さん・・という濃い内容
になっていますので是非)
ますます金沢21世紀美術館「歴史の歴史展」(以前のブログでも紹介しました)に行きたくなって
きました!
杉本さんと言えば、なんといっても空と海と水平線をモノクロ写真におさめた「Seascapes」でしょう。
超シンプルな構図と色。見ていて、癒されるのではなく、無になる感じ(修行?)。我が事務所にも
飾っております。
(ポストカードですが・・・(笑)。→しかも、自分で買ったのではなく、森美術館に行った後輩からの
お土産です。)
この冬は、ポストカードではなく、杉本博司さんを体感したいですね。
ところで、
昨日より当サイトのWorksに、新築住宅「CITRO・ANN」の基本設計の模型写真をUPしています。
お時間がありましたら、ご覧ください。
本日の音楽:Foo Fighters [Echoes Silence Patience & Grace] 02 Let It Die
フーファイターズの最新作。前作の2枚組をイイ感じにまとめたような、内容の濃い1枚です。
彼らの中でも特に好きなアルバムですね。
嬉しく不思議なめぐり合わせ。
昨日の続きです・・・。
雑誌での堀部さんは、すごく真面目で、常に正しいことをおっしゃる方、というイメージだったのです
が、実際ナマでお話を聞いて感じたのは、自分の好きな建築や空間や考えカに対して、まっすぐな
方だということ。
ですから、周辺環境になじませても、自分の匂いを消しても、堀部さんの作品は堀部さんらしいもの
で、ブレない強いものであるように思います。
土曜日は、そんな堀部さんのお話から、たくさんの元気をもらうことができました。
そうそう、
この講演会には、夏にオープンデスクに来てくれてた学生のS君も、秋田から来ていて・・・。勉強熱
心でスゴイですよね。私の学生時代とは比べ物になりません(笑)。
S君には、オープンデスクの最終日に堀部さんの作品集をプレゼントしたのですが、そんな堀部さん
の講演会がこうやって浜松で開かれるって、なにか嬉しくて不思議なめぐり合わせでありました。
本日の音楽:oasis [ Familiar To Millions ] 18 Helter Skelter
オアシスの2001年のライブ盤です。こちらはイギリスの良心。月日が経っても色あせないメロディー
が、ここにあります。このライブ盤、私が所有しているライブ盤のなかで2番目に好きな作品(1番は
くるりのライブ盤)。演奏もアレンジも観客も熱くてカッコイイ。