静と動。
昨日は、堀部安嗣さんの講演会に行ってきました。
堀部さんは、「住宅」を多く設計している建築家。
・街並みや風景に似合った建築。
・気候や風土に逆らわない建築。
・設計者個人の匂いを消した建築。
いろいろなキーワードがあったのですが、特にココロに残ったのは、
建築は、過去の多くの積み重ねの上に成り立っていて、それを覆そうとしてはいけない。そうやっ
て、今までになかった新しいものを生み出しても、一時的なものでしかなく、残らないというお話し。
設計者もお施主さんも、それぞれに個性がありますし、気持ち良いと感じるものも違うと思います。
ですから、今までになかった新しい建築を目指す人がいてもいいと、私は思います。
でも、忘れてはいけないのは、過去(先人や歴史や風習)、や取り巻く環境(自然や街並みや協力
者)への「敬意」なんじゃないかと(いくら今までにない新しい建築でも、無から生み出されたもの、
全てが新しいものなんて、ないはずですものね)。
自分はちっぽけで無力だと理解しつつ、精一杯できることをするって感じでしょうか。
堀部さんは、そんな謙虚なココロを持った方でした。
建築雑誌などで目立ちがちな、奇抜な建築を発表する建築家を「動」だとすれば、堀部さん(堀部
さんもたくさん雑誌には出ていますが(笑))は「静」。
浜松での講演は西沢立衛さんから始まって、オトリエ・ワンの塚本さん、青木淳さん・・・で今年の
堀部さん・・・。
相対する立場の方のお話を聞くことができたのは、とても貴重な体験でした。
堀部さんのお話を聞きながら、なぜか西沢さんのお話や作品が思い浮かんできました(笑)。
本日の音楽:Counting Crows [Saturday Nights & Sunday Mornings] 01 1492
カウンティングクロウズの最新作。ロック(ハードロックではなく)の王道。アメリカの良心?。こうい
う音楽が、ずっと残っていく、聴き継がれていくものなんでしょうか。
まだ2時間目かよー。
昨日は蒲郡でのラジコン話(笑)の後、夕方から現場で、お施主さんと打ち合わせ。
現場に入った時はまだ薄暗い状態だったのですが、30分もしないうちに辺りは真っ暗に。
すると・・・現場の向かいのお宅のクリスマスのイルミネーションがキラキラと点灯し始めて・・・・
もう、すっかり冬モードですね。
時間の流れがとても速くて、めまぐるしく感じます。
(まだ夏が終わったばかりじゃなかったですか?)
子供のころのように時間の流れがゆっくりにならないのは、1日1日の刺激度がまだまだ足りない
のかも。印象深い毎日を過ごして、時間の流れがゆっくりに感じるようになりたいものです。
「まだ2時間目かよー」みたいな(笑)。
本日の音楽:Pearl Jam [Greatest Hits] 2-12 Last Kiss
コソボ難民救済のチャリティアルバムに収録されていた曲。もとはファンのためのクリスマスソング
として録音された曲です。クリスマスまであと1か月・・・。
重要な感触。
今日は、蒲郡でラジコン話に花が咲きました(笑)。
製造業の方々(みなさん私より年上デス)との打ち合わせだったのですが、業種は違ってもモノづ
くりに携わる方が子供のころからモノづくりが好きで、今でも好き(趣味)だという話は、何かとても
嬉しいです(私が小中学生の頃、タミヤのグラスホッパーとかホーネットとかホットショットとか・・・
(ラジコンです)いろいろありましたね(笑))。
ユーザーとしても、とても安心な気持ち。
だって、モノづくりが好きな人が作っているモノならば、絶対素敵な製品なハズですもん。
それにしても、プラモデルやラジコンなど、組み立てが必要な遊びは一体いつからオトナの遊びに
なってしまったのでしょうか?
答えは簡単!プラモデルやラジコンが好きな子供が、オトナになったからですね(笑)。
そうじゃなくって・・・。
つくる前の期待感
なかなか完成にたどりつかない苛立ち(いろいろな試行錯誤)
上手にできたときの興奮
・・・などなど、いろいろな過程や気持ちがカタチになって自分の手元に残る・・・その感触はとても
重要で、時代が変化しても、なくなってしまってはいけないもののような気がします。
資源のない国「ニッポン」が世界に誇るべきは「日本的な職人魂」でしょう!そんな職人(財産)を
継続的に生み出すためには、子供の頃のモノづくり体験が絶対に必要だと思います。
という訳で?只今ラジコン欲しい熱が再燃中です(笑)。→「京商アルティマ」。
本日の音楽:Guns N'Roses [Appetite For Destruction] 01 Welcome To The Jungle
いよいよ17年ぶりの新作が発売になったようですが、聴かれた方いらっしゃいます?私はまだ・・
あの頃のカッコよさイメージを壊さない変わらない音であってほしいような、新しい今の音であって
もいいような・・・複雑な気持ちでいます。いったいどんな音になっているんでしょう。
期待と緊張。
最近、またオープンデスクの方が出入りしていて、事務所が賑やかです。
今日の事務所(イワタノイエの地下室)は私を含めて3人。定員いっぱいいっぱい(笑)。
作業スペースが狭いのが難点ですが、それぞれ、いろいろな目標をもった方々と、話をしたり、作
業をしたりできるって、やっぱりいいですね。楽しいです。
と同時に、来てくださる皆さんの期待に応えられるかどうか、ちょっと緊張したり、心配したり・・・。
(いざ事務所を覗いてみて・・・ガッカリでは申し訳ないですものね(笑))
そんな訳で私にとって、オープンデスク希望のお問い合わせは、住宅の設計依頼のお問い合わせ
と似たような、期待感と緊張感があったりもします(笑)。
一緒に成長していけたらいいですよね・・・。そんなオープンデスクが理想です。
本日の音楽:John Frusciante[To Record Only Water For Ten Days By]03 The First Season
レッチリのギタリスト、ジョン・フルシアンテのソロアルバム。バンドのアルバムと並行して、精力的
に作品を発表し続けています。レッチリよりも静かでシンプルなんですが、ちょっとヒリヒリするような
緊張感もあるアルバムです。ジョンの声質のせいかも。
圧倒的に個人のもの。
最近、ココロにひっかかったコトバ。
(建築に対する・・・)
見方や読み方は自分で創造するもの。
批評とはクリエイティブで、圧倒的に個人のもの。
西沢立衛さんの本、「建築について話してみよう」の一節です
(どちらかというと学生さん向きな本かも。)
何か、ものを見たときに感じた感覚や考えを、自分のコトバで表現できるか?
もっと戻ると・・・自分なりの感じ方ができるか?
私たちのような設計者が、それぞれオリジナルの提案ができるかどうかは、コレができるかどうか
にかかっているような。
ユーモアやオリジナリティがあって、説得力のある「コトバ」を話せるようになりたいものです。
そのためには、知識も経験も自信も必要になってきますよね。
日々、修行です(笑)。
本日の音楽:Ben Harper [ Welcome To The Cruel World ] 05 Waiting On An Angel
ベン・ハーパーのデビューアルバム。ファーストとは思えない質の高さと、ゆとりを感じる作品です。
ジャンルはフォークロックですかね。渋いです。
この紹介も「カッコイイ」とか「渋い」とか・・・。こちらも修行が必要ですね(笑)。