バケツに氷水。
「白川直行アトリエ」は当時(13年前になりますね・・・)市ヶ谷にありました(現在は北九州市に
移転されているようです)。
白川さんの所に行こうと思ったのは、当時の建築文化(雑誌)の表紙に白川さんが設計された
「サンアクアTOTO(障害のある方が働くことのできる施設)」が載っていて、とても気に入っていた
から。シンプルなんですが色使いも独特で、外観のガラスブロックで描かれた「TOTOTOTOT・・」
もお茶目。ユニバーサルデザインも素晴らしくて、手すり・洗面台・トイレブース・など機能的であり
ながらもきめ細かくオリジナルでデザインされていました。
建物全体のデザインからもデイテールからも、建築物でありながらプロダクトデザインの匂いがして
とても私好み。是非アトリエを覗いてみたいなと。
私は先輩のマンションに居候して、約1ヵ月間通いました。
おしゃれなアトリエスペースを想像して伺ったので初日はちょっとびっくり。古いマンションの1室が
アトリエになっていたのですが、エアコンがないんです(もしかしたら、あっても使っていなかっただ
けかもしれませんが・・・)。まず朝やることは氷水を机の周辺に置くこと。慣れないうちは苦痛だっ
たのですが、しばらくすると、むしろ体調が良くなってきて・・・新陳代謝が・・・(笑)。
あとはひたすら模型づくり。傾斜地に建つ集合住宅(三期目)をお手伝いしました。やっぱり、実際
建つ建物の模型を作る嬉しさは、大学の設計課題とは全然違いますよね。
おまけで、クライアントの方との夕食会に連れて行っていただいたり、スタジオでの模型写真撮影
について行ったり・・・ということも、いい思い出です。そこでお話ししたり、見たりしたこと、すべてが
新鮮でした。普段食べられない様なおいしい料理も食べられましたし(笑)。
東京で暮らすことも、初めてなので、それだけで興奮もしてましたが(笑)。
少人数のアトリエ事務所でのオープンデスクは、所長との距離が近かったり、即実際の業務に係る
ことができたりするのがいいところですよね。充実感があります。
本日の音楽:ENIGMA [ The Cross Of Changes ] 03 Return To Innocence
アトリエのラジカセで自分の持ってきたカセットテープ(笑)を勝手に聴いてました(笑)。その中に
Return To Innocenceも入れていました。涼しげで心が落ち着く曲です。
オープンデスクの思い出。
夏休みもあと一週間ですね。大学生はあと1ヵ月くらいあるんでしたっけ?
私の大学4年の夏休みは、前半に静岡県浜松市の「竹下一級建築士事務所」、後半に東京の
「白川直行アトリエ」とオープンデスク三昧でした。就職活動もせずにのんきなもんですが、それ
までケンチクに真正面から向き合っていなかった私にとっては、初めての設計事務所。
たくさんの貴重な経験させて頂きました。
地元の組織事務所、東京のアトリエ事務所、両極を体験したのも勉強になりまし、オープンデス
クってアルバイトではないので(報酬もない場合が多いですよね)やる気のある学生仲間が集ま
っていて刺激にもなりました。
そんな体験を、思い出しながら、少し書いてみようかと思います。
本日の音楽:Wet Wet Wet [ Picture This ] 12 Love Is All Around
イギリスのバンドです。ロックというよりポップスですかね。歌い上げる系?で少々くどいですが、
良いメロディーと確かな歌唱力。Love Is All Around は映画「フォーウエディング」の主題歌で
ヨーロッパではすごく売れていたみたいです。ちょうど私が大学4年生の頃。
集まれば龍。
昨日はオリンピックの男子400Mリレーで銅メダル。トラック競技で初の快挙だそうで。感動して
ちょっと泣きましたよ。「バトンをつなぐ」競技って感動も増しますね。団結力と、つなぐテクニック・
・・日本人むき。いつか短距離でメダルを取るとしたら、これだったんでしょう。
以前仕事で、中国人に言われたことがあります。
「中国人は個人は龍だけど、集まるとダメ。日本人は個人はダメだけど、集まると龍だよね」と。
本人は、団結力のない中国の仕事っぷりを言いたかった(自虐的に)のですが、日本人の私的に
も、ほめられているような、けなされているような・・・その時は、微妙で笑えなかったですよ。でも
リレーのメダルは正にこれ。「それでいいんだ日本人」と胸を張って言いたいですね(笑)。
それにしても、リレーメンバーの高平(24歳)さん、最年長の朝原さんのことを「お父さん」と呼んで
るらしいじゃないですか。朝原さん、1972年生まれの36歳なんですけど。私より一つ上なだけな
んですけど。まぁ実際、お父さんですけど・・・。
本日の音楽:U2 [ All That You Cant Leave Behind ] 04 Walk On
前3作と比べると急に素直になったような、ポップでロックなアルバムになっています。いいメロディ
ー多いです。
第100回。
今日やっと、渡辺隆建築設計事務所のブログが100回目を迎えました。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます。
お仕事など、お付き合いくださっているみなさん、ありがとうございます。
毎朝、更新の「朝礼ブログ」を公約に、ヨロヨロしながら何とかやってまいりました。
・毎日は今のところ○。
・毎朝は×。
・内容は・・・30点くらい?
今後は公約を守って、内容を濃く、支持率を上げられるように頑張ります(笑)。
このブログ、事務所が存続していく限り、なにかしら書き続けていこうと思っています。そういう意味
では、まだ何千分の一。スタートラインから出ていないようなものですが、まずは100回が200回
300回と続いていくように、近い未来を見ながら進んでいきたいです。
これからも、よろしくお願いします。
また、ご意見、お問い合わせ、ご相談等ありましたら、お手数ですが、渡辺までメールにてお願い
します。建築のことでなくても結構です。音楽話とか・・・。
本日の音楽:KILLERS [ HOT FUSS ] 05 All These Things That I've Done
アメリカのバンドですがイギリスで先に売れたみたいです。2004年のアルバムですが、今ナイキの
CMで流れてますね。「♪アイム ノット ア ソルジャー・・・」連呼してます。
生意気者。
最近、学生さんと接したり、小谷美紗子の曲を聴いたりしてるうちに、ちょっと切なくなって、昔を
振り返る心境になったりしてます(笑)。 学生時代どんなふうに建築に取りくんでいたかなあ・・・
とか。
唐突ですが、私は、学生時代、建築関係の書籍は数えるほどしか買っていませんでした。
お金もなかったですけど、何かに反発していたといいますか・・・。特に雑誌などに書かれているコ
ンセプトや建築論みたいなものが大キライだったんです(笑)。どれだけ語っても、できたものが
カッコよくなかったら意味ない。カッコ良ければ語る必要ないって感じで。雑誌や本なんて見ないで
手を動かせばいいと本気で思っていました・・・(もちろん今でも、(昨日書いたように)出来上がった
ケンチク(結果)が大事だとは思っていますが)。
今思えば、生意気でアホウな学生であります。
建物を見たり、体感したり、図面を読み解いたり、設計者の意図を知ったり、そういう場数や、体験
の蓄積が大切なはずですし、知らないことは罪ですよね。
・・・お前何者?って感じです(笑)。
注:それに、エラそうでも、いつも素晴らしい設計課題を提出できていたわけではありません(涙)。
■そんな学生ワタナベが持っていた本。
STARCK(TASCHEN):
椅子や机、ドアノブから建築まで載っている本、スタルクのスタイル、身軽さに憧れました。
MIKE AND DOUG STARN(リブロポート):
双子のアーティスト。作品は写真をコラージュ(皺くちゃにしてテープで貼り合わせたりしてます)し
たもの。
Light In Japanese Architecture(a+u):
日本建築の光と影がテーマ。写真が美しいです。所有している人、多いんじゃないでしょうか。
高松伸建築展(日本経済新聞):
とにかく鉛筆ドローイングに衝撃を受けました。絶対まねできない技術と執念を感じます。高松さん
はデザインするものが、別に建築でなくてもいいんだろうなぁという感じがして好きでした。
Richard Meier(TASCHEN):
大先輩のススメで。
■先輩に借りて印象に残っている本(建築家)というか、見た本すべて(笑)。
Mario Botta(ワタリウム美術館):
設計から完成までの過程がすべて載っていて興味深かったです。建築家って設計を全てやってる
わけではないと始めて知りました(笑)。
Santiago Calatrava:
とにかく美しかったです。彫刻みたい。
Neil M. Denari:
ガンダム世代の私好みでした。実在しない建築の世界がカッコよかったです。こういうものもあるの
かと。
4年間も建築学科にいてこれだけですから・・・。素直に勉強しなかったことに後悔。
昨日、私自身ブログで言っていたことが、全然できていない学生の代表ですね(笑)。
本日の音楽:Goo Goo Dolls [ Boy Named Goo ] 06 NAME
学生時代、建築の本は少しだけ、でも音楽は人生の中でも一番聴いていた時期であります(笑)。
NAME、本当にいい曲です。当時も今もよく聞いてます。