渡辺隆建築設計事務所

BLOG

05.27.2008

SANAA?

今週末、金沢に行ってきます。

子供たちは、金沢に行くと、いつも「21世紀美術館、行こう!」って言うんです(私が教育した訳で
はなく)。当然、子供たちは有名な建築家SANAAが設計した美術館だとは全然知らない訳で・・・。
知ったところで「・・・・?」でしょうが。でも、21世紀美術館が好きなんです。とても楽しいみたいな
んです。

確かに、21世紀美術館には、いろいろな人を受け入れる優しさがあります。美術・芸術が好きで
なくても、居ていいんだという安心感があります(ふらっと立ち寄ることができる感じ)。

集う人が先入観なしに楽しくなったり、気持ちよくなったりする建築、いいですね。設計者が誰かな
んて、どうでもいいことです。

生まれた時から自分の街に、こんな美術館があって、無意識のうちに良い美術・建築に触れること
ができるなんて、子供たちにとっては、すばらしいことです。何の苦手意識もない頃から、自然に豊
かな文化を吸収していけたら、感性もどんどん磨かれるでしょう。

住宅でも同じようなことが言えるのではないでしょうか。良い家に住んで、お子様が、ご両親の感性
・考えを無意識のうちに感じていけたら、それは最高の教育になると思います。

本日の音楽:rage against the machine[rage against the machine] 06 Know your Enemy
大学生のころはじめて聞いて衝撃を受けました。聞いたことないロックでした。教育上は・・・・?

05.26.2008

30分。

「イワタノイエ」のオープンハウスから1週間が過ぎました。
「イワタノイエ」には、折込広告を見た方、お店のフリーペーパーを見た方、どなたかから紹介され
た方・・・。いろいろな方にお越しいただきました。

その中には、びっくりしてしまった出会いもありました。中国重慶の夜、お酒の席で出会った方の
紹介で、オープンハウスに来てくださった方がいらっしゃったんです。(私、昨年7月から今年3月
まで毎月10日間ほど中国重慶に出張していまして・・・・重慶のこと、また書きますね)

重慶で出会った方の会社は、建設とは全然なく、私と仕事上の接点がないのにもかかわらず、
帰国後、渡辺隆建築設計事務所まで遊びに来てくだっさったり、四川大地震の時も、重慶情報
を教えてくださったりと、とても気さくな方で、オープンハウスの情報も社内にメールで告知してく
ださったのだそうです。

重慶でその方と、お会いした時間は、30分。水割り1杯。カラオケ1曲。それがこんなにうれしい
出会いにつながるなんて。人の温かさに感動です。

そのほかにも、たくさんの方にご協力いただきました。本当にありがとうございました。

本日の音楽:斉藤和義[Because] 05 歌うたいのバラッド
温かい曲。名曲です。BankBandもカバーしてます。

05.25.2008

模型ロマン。

私の好きなデザイナーさんの中に田島照久(THESEDAYS)さんという方がいます。この方、浜田
省吾や尾崎豊のCDジャケットデザイン、井上雄彦(スラムダンクの作者)の「バガボンド」のカバー
デザインなどを手掛けておられます。2005.No4のデザインノート2008.5/15号のpenなどに紹介さ
れていますので興味のある方は見てみてください。

田島さんは、ご自身名義の写真集も出されています。私も2冊持っていて、1冊は恐竜写真集
「DINOPIX」、もう1冊は「GUNDAM PHOTOGRAPHY」。どちらも小さな実物模型を撮影し、風景
写真とPhotoshopで合成してつくられた写真集です。

この2冊の写真集どうして好きかというと、恐竜やガンダムが好きでなくとも、純粋に美しい写真集
として楽しめること。1枚の写真から、作業の密度の濃さこだわりがひしひしと伝わってくるところ。
制作過程を想像すると妙に微笑ましいところ(手で作った模型をいかにかっこよく見せるか。子供の
ころ究極のテーマでしたから・・・)。ということで、大人の子ども心を呼び覚ますような楽しいモノであ
りながら美術品としてもとても美しい写真集なのです。(ガンダムの方は最近ユニクロのTシャツにも
なってましたね・・・)

私、模型はCGにはない力、存在感があると思っています。建築でもそうです。設計者も、お客さまも
模型を見る時、一番楽しく幸せな顔になります(夢が広がるんですよね!)。写真として1枚の紙にな
った時も、実物(模型)を紙に封じ込めた模型写真の方が、断然雰囲気がいいんです。子供の頃プラ
モデルを作った経験のある方、思い出してみてください。本物(実物)に憧れ、自分が実際に中に入っ
たり、操縦したりすることを想像して、ワクワクしながら作っていたこと・・・・。模型がいいと思うのは、
そんな思い出が重なるせいかも知れません。

そういう観点から言えば、家づくりにおいて、模型を作り、それが実物大で建つことは、究極の喜び
ですよね(お父さんだけ・・・・?)。もちろん奥様の満足度が100%で、家族が楽しく生き生きと暮ら
すことができる家であることが、絶対条件であることは言うまでもありませんが(笑)

「イワタノイエ」の模型写真をハウスコさんのサイトにアップしています。現地撮影の模型写真です。
(合成なし)

本日の音楽:The White Stripes[Icky Thump] 01 Icky Thump
アナログ感、全開です。作り込まれた打ち込み系の音楽も良く聞きますが、「生」も外せません。

05.24.2008

問答無用。

昨日、アクリルを扱う会社AIR FRAMEさんにお邪魔してきました。
(どう表現するのが適切か分からず「アクリルを扱う」と紹介させていただきましたが、とにかくアク
リルのプロ中のプロ、アーティストです!)

お邪魔するきっかけは、「イワタノイエ」のオープンハウスにAIR FRAMEの女性社員(修業中?)
の方が来てくださったことでした。その方が私と同じケータイ・デジカメを持っていたことで話が盛り
上がり、図々しく会社まで押し掛けてしまいまして・・・・・。
ちなみに、ケータイはMEDIA SKIN、デジカメはPENTAX OptioX。特にOptioXお持ちの方、是非
ご連絡ください!私、このデジカメ持っている方に出会ったことがありません。いいデザインなんで
すが・・・どうしてでしょう?

見せていただいた、AIR FRAMEさんの作品は、問答無用、どれも美しいです。特に面やエッジへ
の気配りが絶品。凛として日本的美学も詰まっています(精度、シンプルさ、奥ゆかしさ、妖艶さ)。

新しい表現を追及する姿勢も、それをさらりとこなすさりげなさも、私にとって憧れ・目標です。社員
の皆さんのモノづくりの姿勢もとても刺激になりました(帰ってから、楽しいことができそうで、妄想
が止まらないですよ)

よい緊張感の中で、一緒にお仕事できたら最高ですね。
問答無用の素晴らしいモノ、私も作っていきたいです。
(AIR FRAMEの皆さん昨日はお仕事の邪魔をしてすみませんでした。ありがとうございました。)

本日の音楽:RADIOHEAD[OK COMPUTER] 02 PARANOID ANDROID 
自分たち自身への厳しさ、貪欲な挑戦心を感じるバンド。どこまでも、とがっているのに美しいです。 

05.23.2008

まっさらな白。

渡辺隆建築設計事務所のウェブサイト、細かい調整作業も終わり、本日完成です。
サイトの制作をお願いしたのは、浜松市のアクトタワー15階に本社を構えるシーエムエーさん。

まずはじめに私の方から、渡辺隆建築設計事務所の方針、サイトのおぼろげなイメージ、予算
などをお伝えして、どんな手法が良いのかアドバイスをいただきました。

シーエムエーさんからの提案は、
ブログのみでサイトを構成すること。これであれば低予算で、月々のメンテナンスも要らないサイト
が制作可能とのこと。私としても、背に腹は代えられず(泣)、これで進めていくことになりました。

原案デザインは渡辺の仕事としたのですが、インターネット関係、本当にシロートで、サイトのイメ
ージすらなかなか固めることがきず・・・・・。
ブログでつくることにOKはしたものの、普段見慣れたブログにあまりよいイメージが無く、自由度も
低いような気がしていて、手がなかなか動かなかったんです。(ドメインも決まらなかったですし・・)

でも、ネット上のブログを調べていくうちに、ブログでできそうなこともだんだん見えてきて(いろいろ
な方が面白いブログ作っているんですよね)、やっとデザインをまとめることができました。

その後はシーエムエーさんに作業をお願いし(私のような人間を相手に、苦労されたと思います・・)
今日の完成となりました。目指したのは、デザイン、閲覧時の操作、メンテナンス、全てにシンプル
であること。事務所の特色、統一感があること。事務所のスタートにふさわしく、まっさらな白である
こと。

このウェブサイトは、ブログが5つ組み合わさった構成になっていて(worksなどblog以外のページ
もすべてブログ)おもなメンテナンスは私の方で可能となっています。注意して制作したつもりです
が見ていただいた中で気になった点などありましたら、皆さん渡辺までアドバイスお願いします。

シーエムエーさんへ。細かい要望に最後まで丁寧に対応していただきありがとうございました。
このサイト(白いキャンバス)をにぎやかに飾っていけるよう頑張ります。
これからもよろしくお願いします。

本日の音楽:TRAVIS[THE MAN WHO] 01 Writing To Reach You 
白を連想する曲です。(アルバムジャケットも白いですが・・・)

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