クリスマスに音楽のプレゼント。

渡辺事務所の恒例行事。感謝の気持ちを込めて、クリスマスに音楽をプレゼント。
スタッフのみんなに出してもらった「お題」から、ボスが選んだレコードとコメントです。

寺田君からお題は「抒情的なエレクトロニカ」
[ 28 ] (2005)_Tujiko Noriko + AOKI takamasa ※2025年リマスター 新アートワーク盤
電子音楽は、僕も好きなジャンルのひとつ。せっかくならと、いろいろ聴き直したり探したり。そうしたら、ちょうどツジコ・ノリコと青木孝允の名盤がレコードで再販されるタイミングで、新アートワークも素敵だし、これは良いのでは!となりました。浮遊感のある日本語の女性ボーカルと繊細な電子音の組み合わせは、美しくも少し不思議で、、、抒情的だと思います(笑)。ツジコ・ノリコはパリ在住のエレクトニカ系シンガーソングライター。映画も作っているようなので、これを機に私も観てみたいと思っています。

彌田君のお題は「プレゼントを届けに飛び回るサンタクロースがふとトナカイをとめ、覗き込んだ家から流れてきたレコード」
[ A Charlie Brown Christmas ](1965)_Vince Guaraldi Trio ※限定盤/Snowball Color
ハードロックが流れてきてお父さんがヘッドバンギングしていた・・・とか、演歌が流れてきておじいさんとおばあさんがカラオケ大会を開いていた・・・とか、サンタがズッコケそうな想像もしてみたりしましたが、やっぱり何歳になってもクリスマスシーズンのクリスマスソングはワクワクするよねと。1965年に全米のTVで初放映されたアニメーション「スヌーピーのメリークリスマス」のサウンドトラックを贈ります。クリスマス・アルバムながら、ジャズ史上世界セールス2位を記録したといわれている一家に一枚の大名盤。アートワークも可愛いですよね。僕はカセットテープで持っています。

岩田君からのお題は「夜の静けさにぴったりの声とメロディで、心が静まるようなレコード」
[ Sweet Children O’Mine ](2009)_湯川潮音
僕は何故か昔から女性ボーカルの曲をあまり聴かないのですが、湯川潮音のこの洋楽カバーアルバムは耳心地が良くて、ずっと聴き続けています。普段から良く聴いているロックの名曲のアコースティックアレンジと柔らかい歌声(小学校時代より東京少年少女合唱隊に在籍していたとのこと)が絶妙で、いつ聴いても癒されますし、グッドメロディを再認識できるおすすめ盤です。

小田さんからのお題は「ボタニカルなレコード」
[ What a Beautiful Place ](1970)_ Catherine Howe
ボタニカルって何(笑)?植物由来?化粧品などでよく聞くやつ?・・・思いつく限りのワードで検索してたどり着いたこのアルバム。草花と湖と林と少女・・・そしてこのタイトル(フォントも好きです)、完璧!とテンション上がりました(笑)。曲は良き時代の優しいフォークソングでとても良いです。キャロルキングやカーペンターズに少し近いかも。僕にとっても新しく素敵な出会いになりました。そうそう、いろいろ調べていたら、最近、千葉県に「BOTANICA MUSEUM」なる施設がオープンしたらしいですよ。

阪中君からのお題は「新しい暮らしにかけたい音楽」
[ Rule The World: The Greatest Hits ](2017)_Tears For Fears
新しい暮らしにかける音楽・・・いろいろあり得過ぎて難しい(笑)。でも、引越し後の少し落ち着かなくもワクワクした感じや、いろいろ試行錯誤中の状況には、コンセプチュアルなアルバムより曲順を気にしないで聴くことが出来るベスト盤が良いかなと。ティアーズフォーフィアーズは80年代に何曲もヒットを飛ばしたUKの2人組ポップロックバンドです。「Everybody Wants to Rule the World」「Sowing the Seeds of Love」「Woman in Chains」は特にオススメ。この時代の曲はこのバンドに限らずですがシンセサイザーが良いんですよね。このバンドは今でも活動していてYou Tubeで最新のライブ映像を見ることが出来ます。二人ともとても良い声で歌も上手く、惚れ惚れします。

松井君からのお題は「趣のある旅館で流れそうなBGM」
[ async ](2017)_坂本龍一
これもまた悩ましいお題で・・・(笑)。和楽器が使われているような音楽をいろいろ聴いてみたのですがどうもしっくりこなくて。外国人観光客が多く宿泊する和モダンな空間をむりやり想定してみました(笑)。となれば、日本が世界に誇る音楽家「坂本教授」だろうと。アートワーク・音楽共にとても美しく実験的なアルバムです(緊張感もそれなりにあるので、やっぱり宿でホッと一息・・・には合わないかも(笑))。今年、東京都現代美術館で開催された展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」でも、このアルバムを題材にしたインスタレーションが紹介されていました。事務所に展覧会の作品集があるので見てみてください。

新加入で最年少の山村さんからのお題は「星空を思い浮かべるようなエモい感じ」
[ Pacific Daydream](2017)_ Weezer
抒情的・ボタニカル・・・言葉の勉強をした今年のクリスマス。「エモい」も分かるような分からないようなところがあって。いろいろ調べましたが、「エモい」はやっぱりエモいでしか表現できないなと(笑)。あと、星空のキラキラからシンセサイザーの音が思い浮かんだり、せっかく渡辺事務所に入ったなら洋楽を聴いてみて欲しいなと思ったり。全部詰まっているのがこのアルバムです。Weezerは「エモい」と思います(笑)。しかもWeezerの中ではシンセサイザー色が濃くてドリーミーなポップアルバムですので、星空もイメージできる・・・はず。

12月15日付けで退職した堀さんへは、番外編「卒業する堀さんへ」
[ Kid A ](2000)_ Radiohead
堀さん、約3年間、お疲れさまでした。渡辺事務所の一員として力になってくれてありがとうございました。事務所の空間でよく流れていて、私が大好きなバンドの作品を贈ります。このアルバムは堀さんの生まれ年に発表されました。当時(竹下設計時代)、近くのCDショップでフライングゲットして残業時間に流したら先輩に「暗い変な曲かけるな!サザンにしろ!」と言われた思い出のアルバムです(笑)。でもそんな発言も分からないでもなく。前作までのロックな作風を断ち切ってエレクトロニカに接近した意欲作(ひねくれ作?)なんですよね。商業的な音楽業界に嫌気がさしての方向転換だったようなのですが、結果的にこの作品は世界的に評価され(様々なメディアの歴史的ベストアルバム企画にも必ずランクインしている)大成功を収めました。カッコよすぎませんか?今の音楽のもとになっているような表現も多くて、今聴くと全然普通に聴くことが出来るのも凄いです。



みんなでクリスマスケーキを食べつつ、レコードも聴き、ボスが一方的に話すウンチクにもなんとなく耳を傾ける昼下がり。まったりとよい時間を過ごしました。